電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

雪の中から庭木が顔を出す

2006年03月07日 19時36分02秒 | Weblog
今日もいい天気で、どんどん雪が融けている。除雪機が吹き飛ばした雪に埋もれた庭木も、少しずつ顔を出し始めた。冷たい雪の中で、じっと春を待っている気分はどんなものだろう。じっとがまんの早春をすぎ、躍動する春を迎えた頃に、草木が一斉に芽を出し花を咲かせるのがわかるような気がする。

通勤の音楽、今日もメンデルスゾーンの「八重奏曲」。春のお天気のせいもあり、弦楽の響きがどこか若々しい。
ディケンズの『デイヴィッド・コパーフィールド』も、第二巻の中ほどまで来た。ベッツイ・トロットウッドの家にたどり着いたデイヴィッドは、ようやくマードストン姉弟から離れ、落ち着いて生活できるようになる。親切なウィックフィールドさんの家で、娘のアグニスと出会ったところ。バスケットに家の鍵をたくさん入れた聡明な少女アグニスの真価は、あとから徐々にわかってくる。そして同時に、蛇のような執念深さを持つユーライア・ヒープ母子が登場。ユーライア・ヒープのしゃべる言葉を読むだけで、そのいやらしい感じが伝わってくる。ディケンズの人間描写力はほんとにすごい。
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