先日、出先で偶然に見つけて即決・購入した、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団によるシューマンの交響曲を聴いています。響きが整えられ、きりりとひきしまった第1番「春」の見事さや、第3番「ライン」のスケールの大きさなど、長く念願して来た正規録音だけに、思わず感動ものです。
とりわけ、以前入手していた、いわゆる伝説の「ルガノ・ライブ」に収録された演奏には驚きましたが、十全ではない録音がなんとも惜しかった。では交響曲第2番の正規録音はどうなのだろうと興味津津でした。
第1楽章、ソステヌート・アッサイ~アレグロ・マ・ノン・トロッポ。緊張感をもって何度も繰り返される旋律。響きがよく整えられています。シューマンの交響曲を愛し、得意としたセルらしい造型だと思います。
第2楽章、スケルツォ~アレグロ・ヴィヴァーチェ、トリオI、トリオII。荒れ狂うような弦楽の細かな動きが、しだいに高まる緊張感、緊迫感を生んでいます。
第3楽章、アダージョ・エスプレッシーヴォ。一転して、まるでバッハのような、香りの高い深い呼吸の音楽です。全体としてはやや悲しげな曲調の、しかし弱々しくはない、力の内在する素晴らしい緩徐楽章。
第4楽章、アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ。ほんとうに説得力のある演奏です!
長年探していた録音にこんなふうにめぐりあうこともある。なんの苦労もなくネットで入手できる時代ですが、旅行先や出張時のできごとなどとともに鮮明に記憶され、はじめて入るレコード店めぐりはやめられません。
■セル指揮クリーヴランド管(1960年、クリーヴランド、SONY SRCR-2547)
I=10'41" II=6'41" III=11'06" IV=7'54" total=36'22"
■セル指揮クリーヴランド管(1957年、イタリア、ルガノ・ライブ、AURA 120-2)
I=10'28" II=6'35" III=10'48" IV=7'56" total=35'47"
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ちなみに、写真左上のパンフレットは、1970年、セルとクリーヴランド管弦楽団来日当時のCBSソニー・クラシックレコードカタログです。表がバーンスタインの横顔、裏がスコアを持つセルの肖像になっています。「電化オビジョウ・三立レコード・コーナー」という店名が入っていますが、懐かしく思い出される方もおられるのでは。右側は、CBSステレオ1300という1枚1300円の廉価盤LPとして再発売されたときのチラシです。
とりわけ、以前入手していた、いわゆる伝説の「ルガノ・ライブ」に収録された演奏には驚きましたが、十全ではない録音がなんとも惜しかった。では交響曲第2番の正規録音はどうなのだろうと興味津津でした。
第1楽章、ソステヌート・アッサイ~アレグロ・マ・ノン・トロッポ。緊張感をもって何度も繰り返される旋律。響きがよく整えられています。シューマンの交響曲を愛し、得意としたセルらしい造型だと思います。
第2楽章、スケルツォ~アレグロ・ヴィヴァーチェ、トリオI、トリオII。荒れ狂うような弦楽の細かな動きが、しだいに高まる緊張感、緊迫感を生んでいます。
第3楽章、アダージョ・エスプレッシーヴォ。一転して、まるでバッハのような、香りの高い深い呼吸の音楽です。全体としてはやや悲しげな曲調の、しかし弱々しくはない、力の内在する素晴らしい緩徐楽章。
第4楽章、アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ。ほんとうに説得力のある演奏です!
長年探していた録音にこんなふうにめぐりあうこともある。なんの苦労もなくネットで入手できる時代ですが、旅行先や出張時のできごとなどとともに鮮明に記憶され、はじめて入るレコード店めぐりはやめられません。
■セル指揮クリーヴランド管(1960年、クリーヴランド、SONY SRCR-2547)
I=10'41" II=6'41" III=11'06" IV=7'54" total=36'22"
■セル指揮クリーヴランド管(1957年、イタリア、ルガノ・ライブ、AURA 120-2)
I=10'28" II=6'35" III=10'48" IV=7'56" total=35'47"
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ちなみに、写真左上のパンフレットは、1970年、セルとクリーヴランド管弦楽団来日当時のCBSソニー・クラシックレコードカタログです。表がバーンスタインの横顔、裏がスコアを持つセルの肖像になっています。「電化オビジョウ・三立レコード・コーナー」という店名が入っていますが、懐かしく思い出される方もおられるのでは。右側は、CBSステレオ1300という1枚1300円の廉価盤LPとして再発売されたときのチラシです。