電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

久しぶりの雨で草木も勢いを増す

2016年05月28日 06時02分07秒 | 季節と行事
週の半ばからどんよりとした空模様の日が続き、雨降りの予報が出てはいたけれど実際はなかなか降らずに来ましたが、週末近くになってようやくまとまった雨が降りました。この雨で、草木もすっかり元気づき、勢いを増したようです。我が家のサクランボも、昨日、雨避けテントと防鳥ネットを張ってもらいました。この度の雨の後で、樹には良かったことでしょう。ちょうど良いタイミングでした。

先週末は、風邪をひいて休んでおりましたので、週末農業は予定が立て込んでおります。もうすぐサクランボの収穫のてんやわんやが始まります。母屋のリフォームの後片付けで、作業の準備が遅れ気味。少々あせっておりますが、昨日はアメリカのオバマ大統領の広島訪問のニュースに見入ってしまいました。

救援のためにヒロシマに入り、入市被爆者となった父の死去にともない、広島に行ったのは2009年の夏でした。あの年は、現職の国連総会議長のデスコトさんが出席し、カトリックの立場から、「 I want also, from the depth of my heart, to seek forgiveness from all my brothers and sisters in Japan」とスピーチされた(*1)のを聴き、勇気ある発言と感じたものでした。でも、現職の米国大統領としては、たぶんこのような踏み込んだ発言は無理だろうし、さらに言えば、大統領といえども個人ができることには限りがあるのではないか。

核兵器の廃絶と言葉では言うけれど、仮に国際的に合意が成ったとしても、世界中に16,000発もある核弾頭に使われている核物質をどのように処理したら良いのか、発電所の廃炉に劣らず困難な問題でしょう。気の遠くなるような話です。

でも、諦めるよりは希望をつないだ方が良い。2009年には、デスコトさんだけでなくマハティール夫妻も来日し、献花をしていました。見方によってはたんに日米同盟の誇示とも見える今回のスピーチですが、でも久しぶりに降った雨のように、希望にとっての慈雨ともなりうる面を見たいように思います。

(*1):広島平和記念式典におけるミゲル・デスコト・ブロックマン 第63回国連総会議長の挨拶~国際連合広報センター
(*2):広島原爆ドームと資料館を見学し、亡父の体験を思う~「電網郊外散歩道」2009年8月
(*3):ブラームス「交響曲第4番」を聴く~「電網郊外散歩道」2009年8月
(*4):8月10日にヒロシマに入り救援にあたった父はなぜ被曝したのか~「電網郊外散歩道」2010年8月

コメント (4)