電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モーツァルト「交響曲全集」とオクタヴィア・レコードのこと

2017年03月28日 06時10分39秒 | クラシック音楽
先の山響第259回定期演奏会の後、ファン交流会の中で、飯森さんが今回の演奏会の録音を担当していたオクタヴィア・レコードの江崎社長を紹介しました。挨拶した江崎さんの話が、なかなかおもしろかった。そういえば、同社は山響のCDでなじみがありますが、どんな会社で、どんなタイトルを出しているのか、調べたことはありませんでした。これを機会に検索してみると(*1)、ふむふむ、なるほど。私の場合には「録音も良く良質なCDを作っている会社」というイメージがありましたが、どうやらまさにそのとおりのレーベルみたい。

当方がまだ若い頃、ベームのモーツァルト交響曲全集が出た時、廉価盤を細々と集めていたものです。お小遣いでちょいと買えるような立場ではなく、残念ながら指をくわえて眺めているしかありませんでした。フトコロに多少余裕の出た今は、ベーム翁の重々しいモーツァルト演奏とは違った、古楽の影響を受けた活力ある演奏を好んで聞いていますので、ベームの全集をなんとしても入手したいというような願望はなくなりましたが、これまでずっと聴いてきた飯森範親+山響の「モーツァルト交響曲全集」は、なんとしても入手したいものです。



江崎社長の言うとおり、「このCDの売れない時代に」モーツァルトの交響曲全集を出すというのは、たしかに会社にとっても大きな賭けでしょう。音楽ファンとして、むしろ積極的に応援したいところです。有名曲だけでなく初期~中期の交響曲についても、実際に定期演奏会での演目にしているだけに、いずれも演奏の水準が高いことは実感しているところです。13枚組・15,500円+税、4月19日の発売。楽しみです。

(*1):オクタヴィア・レコード

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