万年筆は一本しか持たない時期が長かったので、手紙にも備忘録にも唯一無二の道具として愛用してきたパイロットのカスタム・グランディ(M:中字)。最近は、その使い方に迷っております。確かに書き味は素晴らしく、自分の書きぐせに最もよくなじんでいるのですが、どうも万年筆は書き味だけで選ばれるのではないようです。
主役の座をTWSBIのダイヤモンド580ALに譲り、インク・コンバータCON-50に同社の色彩雫「紺碧」を吸入して、裏抜けや滲みの心配のないツバメノートの備忘録だけに使った結果は、インクの色と筆跡から、何ページを書いたかが明確にわかります。で、数えてみました。その結果は、A5判A罫24行/頁のノートでわずかに5ページのみ。過去の筆記量テスト(*1)では、インク・カートリッジ(1.1mL)を使った場合、少なくとも11ページ以上は連続筆記できるはずなのですが、インク容量0.5mLのコンバータでは妥当なところか。サブ万年筆の立場になってみると、これでも充分なのかもしれません。
主役の時にはとても書きやすくありがたいのですが、脇役に回った時は、いつの間にかインクが乾燥してしまい、力を発揮することができない「書きやすいけど使いにくい」困ったチャンではあります。でも、複数の万年筆を使うとき、メインとなる万年筆の役割が備忘録ノートに書き込んだり手紙を書いたりすることだとしたら、サブ万年筆の役割は何だろう? 現状では
あたりでしょうか。
うーむ。脇役にまわったときも乾燥しにくい万年筆は、ありがたい存在です。ボールペンの時代に、万年筆の「乾燥」の問題は、本質的に重要なテーマなのだなあと感じます。
(*1):再びパイロット・カスタム・グランディの筆記量〜「電網郊外散歩道」2015年9月
主役の座をTWSBIのダイヤモンド580ALに譲り、インク・コンバータCON-50に同社の色彩雫「紺碧」を吸入して、裏抜けや滲みの心配のないツバメノートの備忘録だけに使った結果は、インクの色と筆跡から、何ページを書いたかが明確にわかります。で、数えてみました。その結果は、A5判A罫24行/頁のノートでわずかに5ページのみ。過去の筆記量テスト(*1)では、インク・カートリッジ(1.1mL)を使った場合、少なくとも11ページ以上は連続筆記できるはずなのですが、インク容量0.5mLのコンバータでは妥当なところか。サブ万年筆の立場になってみると、これでも充分なのかもしれません。
主役の時にはとても書きやすくありがたいのですが、脇役に回った時は、いつの間にかインクが乾燥してしまい、力を発揮することができない「書きやすいけど使いにくい」困ったチャンではあります。でも、複数の万年筆を使うとき、メインとなる万年筆の役割が備忘録ノートに書き込んだり手紙を書いたりすることだとしたら、サブ万年筆の役割は何だろう? 現状では
- 細字のペンで手帳にスケジュール等を記入(プラチナ#3776ブルゴーニュ等)
- 普段着でちょっとお出かけするときのメモ帳用(Preppy等)
- あらたまった署名、葉書など(モンブラン・マイスターシュテュック149)
- 備忘録記事のタイトルを強調表示
- 備忘録記事の追加訂正
あたりでしょうか。
うーむ。脇役にまわったときも乾燥しにくい万年筆は、ありがたい存在です。ボールペンの時代に、万年筆の「乾燥」の問題は、本質的に重要なテーマなのだなあと感じます。
(*1):再びパイロット・カスタム・グランディの筆記量〜「電網郊外散歩道」2015年9月