電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

知らなかった曲になじむには

2018年06月29日 06時04分14秒 | クラシック音楽
今まで知らなかった曲に触れるのに最も良い機会は、もちろん実演に接することでしょう。ナマの演奏会で体験し、気に入ってCD等を購入して親しむようになった曲がずいぶんあります。

では、はじめから録音で触れる場合はどうか。これは、たとえばFM放送で曲を知ることが多かった若い時代から、耳になじみ親しむために放送をカセットテープに録音したり、LPやCDを購入して聴いたりすることが効果的でした。あのフレーズが耳に残るあの曲のLPがほしいと、お小遣いの中から工面して少しずつ購入して集めました(*1)。その頃からの習慣で、今も少しずつCD/DVDを集め続けています。



ところで、よく知らない、あまりなじみのない曲に親しみ、耳なじむにはどうするか。これは、私の場合、繰り返し聴くに限ります。とくに通勤の音楽として車に持ち込み(*2)、朝に夕に、往復の通勤時間に一週間ずっと反復して聴くうちに、おおよそ全体が受け止められたと感じるようになります。週末に自室にCD/DVDを持ち帰り、対訳の歌詞を読みながらステレオ装置で聴くころには、だいぶおなじみの音楽になったと感じます。例えばグラモフォンの「シューマン歌曲大全集」。「詩人の恋」や「リーダークライス」などはともかくとして、Disc-9に収録された二重唱の曲などはあまりなじみがなかったのですが、このところずっと反復して聴いていたものですから、「この曲、いいなあ」と実感できるようになりました。男声二重唱、男声と女声の二重唱、いずれもとても魅力的です。ピアノの伴奏がまた実に良いものです。

写真は、2008年に購入(*3)したときのもの。まだ備忘録がB6判のダブルリングノートですし、Panasonic の PHS を使っていることがわかります。10年かかって、ようやく重唱曲を収録したDisc-9まで到達しました。買ってよかった、ほんとにいい全集だと思います。

(*1):音楽CD収集を登山にたとえて~「電網郊外散歩道」2008年10月
(*2):通勤の音楽の昔と今~「電網郊外散歩道」2007年6月
(*3):シューマン:歌曲大全集を購入する~「電網郊外散歩道」2008年2月
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