電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

鳥よけカイトをサクランボから桃へ移設する

2022年07月18日 06時00分40秒 | 週末農業・定年農業
我が家の自宅裏の果樹園は、隣接する放置果樹園の雨よけテントの残骸に野鳥が集合し、被害が目立つようになっています。人の姿があるときは鳥たちも寄り付きませんが、私たちも四六時中ずっと畑にいるわけではありませんので、サクランボや桃、プルーンなどの収穫シーズンにはさまざまな対策が必要です。

手っ取り早いのは、猛禽類を擬したカイトを立てること。これは、ノーベル賞を受賞した動物行動学者コンラート・ローレンツ氏の著書『ソロモンの指環』にあったように、猛禽類のような逆三角形の黒い影が通り過ぎるとき、小鳥たちは本能的におびえて逃げ隠れるのだそうな。野鳥は、きらきらひかるテープだとか人形やかかしなどは学習効果ですぐに慣れて効果が薄れてしまいますが、カイトは本能的行動を利用するため少しは効果が期待できそうです。そこで、サクランボの樹に立てていたカイトを、こんどは桃「あかつき」の若木に移設しました。収穫期が8月初旬となる「あかつき」は、すでにテニスボール大の大きさになっており、ここ数日の雨模様もあって急速に成長しています。鳥よけカイトの移設は、待ったなしの状況です。



もっとも、カイトも万能ではなく、風があるときはゆうゆうと泳ぎますが、無風のときはぶらんと垂れ下がっているだけです。野鳥、とくにムクドリたちは、風の強い日には飛びませんで、無風のときには活発に活動します。なかなかこちらの思惑通りにはいかないものです。結局、桃の実が色づく頃に防鳥ネットを張ることが最も効果的なのですが、カイトがゆうゆうと飛ぶ様子を眺めるのは気分が良いものです。子供時代に凧で遊んだときのような気分なのかもしれません(^o^)/

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