少し前に、親知らずの抜歯手術のために入院することになり、携行品の確認の参考にしようと、過去の出張時携行品チェックリストを探したところ、MS-Works のワークシートでした。LibreOffice Calc では表形式は再現できましたが、文字化けして意味不明。そこで、試しに Windows11 に MS-Works99 をインストール(*1)し、CSV 等の形式で保存することにより、Libre Office Calc で読み込むことができました。
それで一応目的は果たしたものの、だいぶ昔、1990年代の「便利だった」記憶(*2)を今の時代の観点から確かめてみようと、MS-Works99 の動作確認をしてみました。その結果は;
といったところでしょうか。
当時としてはコンパクトなツールとして便利に使っていましたが、現在の目で見ると、機能的にも表現力の面でも不満が大きいと感じます。およそ四半世紀を過ぎて、LibreOffice を普通に使える現状では、日常的に使うようなレベルではないと言えます。昔、作成したデータで今すぐに使いたいというものがあるとき、データ変換の手段として使うことはあり得る、というくらいの考え方でちょうどよさそうです。
(*1): 現役当時の出張時携行品リストを再確認し入院準備~「電網郊外散歩道」2024年6月
(*2): あるソフトウェアの歴史〜MS-Worksのこと〜「電網郊外散歩道」2007年9月
それで一応目的は果たしたものの、だいぶ昔、1990年代の「便利だった」記憶(*2)を今の時代の観点から確かめてみようと、MS-Works99 の動作確認をしてみました。その結果は;
- (ワープロ) フォントの種類が500種類を超えていると警告が出るが、文字入力はできる。MS明朝、同ゴシック、P明朝、Pゴシックは当時のメインだったが、HG創英角ポップ 等、他のフォントも使えるようだ。
- (ワープロ) クリップアートを使ってみたが、ClipArtGallery が読み込み専用で開けないとメッセージが出る。
- (ワープロ) デジカメ画像を貼り付けようとしたが jpg 画像は受け付けず、ビットマップでないと駄目なようだ。
- (表計算) 日本語入力で入力し Enter しても下のセルに移動せず、そのままの位置にとどまる。数字の場合は TAB キーで右に飛ぶ。矢印キーは動作する。
- (データベース) 表形式の入力は表計算とほぼ同じ。フォーム形式で使用できる画像がビットマップに限定される。
- (共通) 既存のWorksデータを読み込み、CSV 等の形式に変換して別のツールに移行する手段としては使える。
といったところでしょうか。
当時としてはコンパクトなツールとして便利に使っていましたが、現在の目で見ると、機能的にも表現力の面でも不満が大きいと感じます。およそ四半世紀を過ぎて、LibreOffice を普通に使える現状では、日常的に使うようなレベルではないと言えます。昔、作成したデータで今すぐに使いたいというものがあるとき、データ変換の手段として使うことはあり得る、というくらいの考え方でちょうどよさそうです。
(*1): 現役当時の出張時携行品リストを再確認し入院準備~「電網郊外散歩道」2024年6月
(*2): あるソフトウェアの歴史〜MS-Worksのこと〜「電網郊外散歩道」2007年9月
あれはワープロ表計算データベースの統合環境だったのですね。
今にして思えば、面白いアイデアだったのかもしれませんが、ユーザが着いてこられなかった?
いや、着いてこられなかったのお前だけだって、言われそうですけど。
今のユーザインタフェイスで作ったら、どんな感じでしょうかね。
案外、面白いものができるんじゃないかと言う気がします。
使う人がどれくらいいるか、わかりませんが(無責任)。
今の目で見ると、文字コードが Shift-JIS 限定なのは時代の限界としても、JPEG画像が使えないのはデジカメ・スマホ時代には致命的ですし、ワークシートが1枚だけというのもやっぱり不便です。データベースが意外に使いやすいため、はがき宛名印刷ができたら良かったのだろうとは思いますが、日本だけのローカル仕様になりますからね。
まあ、MS-Office の普及で役割を終えたと判断されたのではないかと思います。MS-Office のサブセット版の意味はあるのかと考えると、たぶんない。私自身も、LibreOffice で今は十分ですので。