電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

香月美夜『本好きの下剋上』第5部「女神の化身」第VII巻を読む

2022年02月08日 06時01分02秒 | -香月美夜
昨年の12月に刊行された新刊で、香月美夜著『本好きの下剋上』第5部「女神の化身」第VII巻を読みました。例によって発売と同時に予約購入し読み終えていたのですが、いい年をした中高年がライトノベルにハマっているのを早々と明らかにするのはいかがなものか、などという屁理屈でいったん保留し、このたび再読を機会に記事とした次第です(^o^)/

さて、物語は敵地アーレンスバッハに婿入りしたフェルディナンドのところに、エーレンフェストのローゼマインから「時を止める魔術具」の箱いっぱいに様々な料理が届く場面から始まります。要するに、故郷の味をクール宅急便でお届けするようなもので、単身赴任の殿方は間違いなく嬉しくなってしまうでしょう。レティーツィアと一緒に食べてね、とあるあたりは、無邪気な少女の仲間意識でしょうか。

で、本編はディルクとベルトラムの洗礼式に続き、冬の貴族院における学生生活の始まりからです。四年目となる親睦会、初週の講義に続き、貴族院の奉納式となります。たっぷりと集まった魔力の一部をオルタンシア不在で司書はソランジュ一人に戻ってしまった図書館のために分けてもらい、「古くてえらい」「じじさま」にも注いであげたために、突然ローゼマインはエアヴェルミーンのもとに召喚されてしまいます。残された側近たちの機転でその場はなんとかおさめますが、王族は対応に困っている様子。この物語における神々というのは、なんとも擬人的というか人くさいというか、いやいやそれ以上に人間の都合をあまり考えてくれないみたいで、あまりお近づきになりたくないタイプばかりのようです(^o^)/

それにしてもメスティオノーラの書って、死者の記憶だったのか。現実にあったらと考えるとあまりゾッとしませんが、ローゼマインはタブレット端末のように使いこなしていますから、これは明らかにスマホ世代ですね。いろいろな知識の中でも、アーレンスバッハのゲオルギーネが故郷エーレンフェストに侵攻し支配下に置く方法がわかってしまい、ローゼマインは急成長した痛みもものかわ、大急ぎで対策を立てなければいけません。そんな会議の最中に見えたフェルディナンドの命の危機! これはもう、暴走娘ローゼマインの面目躍如、突っ走ります、ダンケルフェルガーを巻き込んで)^o^)/



いやはや、年三回の刊行ペースがまだるっこしくなる面白さです。次巻刊行は四月の予定、いやその前に3月に『短編集II』が出るとアナウンスされていますので、年甲斐もなくライトノベルにはまって、とは思いつつ、当然のごとく予約済み。書店員さんにもしっかり覚えられております(^o^)/


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