電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

香月美夜『本好きの下剋上』第4部「貴族院の自称図書委員」第VIII巻を読む

2019年10月23日 06時03分38秒 | -香月美夜
TOブックスの単行本で香月美夜著『本好きの下剋上』第四部「貴族院の自称図書委員」第8巻を読みました。9月に購入直後に読んではいたのですが、最新刊のネタバレ自粛のために少々遅らせて、最新刊『短編集』の刊行を機に記事とした次第。

始まりは領主ジルヴェスターの末子で幼いメルヒオールがローゼマインを目標にする可愛らしい場面から。貴族院から帰還したローゼマインは、自分の影響力の広がりに対応していかなければなりません。プランタン商会と話しあい、印刷した物語の本を他領に広げる準備をしつつ、メルヒオールの洗礼式を行い、アーレンスバッハのお魚料理に奮闘し、祈念式のためにライゼガングへと出発します。エーレンフェスト領内は旧ヴェローニカ派とライゼガング派の二つに分かれて勢力争いをしている状況ですが、本を読んでいるだけで幸せなローゼマインにはライゼガングの思惑は迷惑でしかありません。

そんなとき領主会議でエーレンフェストに降りかかった難題は、神官長フェルディナンドに対してアーレンスバッハのアホ娘ディートリンデの婿に行けとの王命でした。最悪の相手との婚約ですが、フェルディナンドは亡き父との約束を重視し、エーレンフェストを守るために承諾してしまいます。ローゼマインは嘆き悲しみますが、話は単純ではありません。実はここから大きなドラマが展開されていくのです! とネタバレを防ぎましょう。実際は、WEB 版はすでに完結して公開されているので、あまりネタバレの心配はしなくても良いのかもしれないですけど(^o^)/



アーレンスバッハの奇妙奇天烈なお魚がすごい(^o^)/
三枚に下ろすために頭を切り落としてしまうと魔石になってしまうという想定も芸が細かいですけれど、これがジルヴェスターの姉ゲオルギーネの嫌がらせだと思われるところもえげつない。ローゼマインは「お魚!お魚!」とうふふんしていますが、やっぱりヴィルフリートとは良い「天然」カップルなんじゃないかと思ってしまいます。実際は、方向性がまるで違うのですが(^o^)/


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