志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

ハワイからの悲しい知らせ!あの「組踊」のマルムンについて博論を書いたフランセス・マンマナが病死!

2011-02-01 14:16:57 | 心の劇場
以下はハワイ大学の博士課程で博士論文に取り組んでいるDevikaからのメールである。ショックだった!今年の夏、大阪大学で開催されるIFTR/FIRT国際学会で、あの笑顔にまた会えるとばかり想像していたフランセスが、あの世に旅立ったというのだ。最近とても気になっていてメールを出したいと思っていた矢先のことである。

フランセスがお二人の成人した子供たちに見守られて安らかに眠るように息を引き取ったという文面に幾ばくかの安堵が浮かんだ。どうして?なぜこんなに早く!まだ50歳にもならない彼女が?!

昨今は写真家の花城勝子さんを失い、また共通の友達が地に戻ったのである。なぜが隙間風がなおさらのこと、この身体を通過していくようだ。なぜ?博論を仕上げるために無理をしたのだろうか?詳細は分からないが、徐々に明らかになっていくのだろう。今はただ彼女の冥福を祈るばかりである。

フランセスは二度、沖縄で留学生活を送った。一度目の春、ハワイに帰る前に話があって、何時間も話し込んだ。英語で書かれた組踊関連の資料をくれたのも彼女だった。二度目の時はよく国立劇場おきなわで会った。この中古住宅にも二度ほど来てもらった。快活な彼女と一緒にヤンバルの実家にも行ったことがあった。どこでも明るい彼女の恋物語も生い立ちもアルゼンチンの政治の嵐の時の話も含め、彼女の人生はとっても印象深かった。仕立て屋をしていた彼女の母親の話やそこにやってくる多くの女性たちの様子や彼女たちの人生模様、また彼女自身の演劇とのかかわりや子供たちの父親のこと、ハワイに来てからの人生も含め、いつも明るく人生に立ち向かっているフランセスの姿は【励み】になっていた。日本演劇学会への入会を雅恵先生と一緒に勧め、大阪大学の秋の研究集会、また沖縄での研究会でも発表をすることになった。組踊の唱えは日本語より素敵だった彼女!いつでも人生を前向きに生きていて、周りの者を明るく照らしていた彼女!だった。「沖縄のマダム蝶々夫人」についての論稿をクワラルンプールで発表した時は、送られた論稿を読んですぐ後で関連する英語論文を教えてくれた!フランセスありがとう!あなたに感謝することが一杯!

暖かい蝋燭のように周りを包み込む彼女の激しさ、優しさ、鋭さ、痛み、大きな笑顔、ダンスなど諸々が思い出される。すでに完成したであろう博士論文は組踊の間の者についてである。ぜひ読みたい!

少女老い易く学なりがたし、人はいつ永死に迎えられるか分からない。今思いたったこと、今の思いをことばにしょう。明日はないものと思わねば、時は待ってはくれないのだからーーー。哀悼!フランセス!安らかに!いつかまた会う日まで、どうかこの彷徨える魂を見守ってほしい!


Dear Shoko,

You may not remember me. We met at the IFTR conference in Seoul and then again in Kuala Lumpur Malaysia for the Asian Theatre working group. I am a friend and colleague of Frances Mammana here at the University of Hawaii, Manoa.

It is with great sadness that I inform you of Frances' passing on Thursday, January 27th 2011. Frances was diagnosed with ALS and her health declined quickly in the last few months. She passed peacefully in her sleep with her beautiful son and daughter by her side. She is missed by all of her dear loved ones here and abroad. There will be a celebration of her life on February 5th here in Honolulu where we will remember her love, generosity, life, performance and her wonderful spirit.

I know this comes as a shock. May you please extend this email to all of Frances' contacts and loved ones in Okinawa and mainland Japan. She would have wanted them to celebrate her life as well.

Kind regards and strength,
Devika Wasson

PhD Student, Asian Theatre (India focus)
University of Hawaii, Manoa USA




<<沖縄で留学中の彼女と辻のジュリ馬祭に参加した日のスナップ:写真は料亭那覇の前のフランセス、カマドおばーちゃんと一緒のフランセス、王女たちのお墓でビデオを撮るフランセス:2006年2月17日!あなたはきさ子さんともすぐ打ち解けてそこにいた!なぜ?!>>
--
It's not the road you walk, it is the walking.
K. Vatsyayan

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (金澤あすか)
2011-08-22 19:08:16
しょうこさん

フランシスのことを教えて下さってありがとうございました。

私は、7年ほど前に琉球大学に在学中に彼女と知り合い、とても仲良くさせて頂いていました。昨年秋頃以降連絡が途絶え気になっていたところに、オーストリアに住む彼女と共通の友人から、彼女が亡くなったとの連絡が入りました。

友人もフランシスと連絡が取れなくなっていたことを気にして、彼女の名前をインターネットで検索して、彼女の訃報を知ったとのことでした。

そのことから、私も彼女の名前を検索して、あなたさまのブログに行き着きました。

知らせて下さりありがとうございます。
写真も載せて下さり、感謝しています。

私もフランシスが大好きです。
思い出もたくさん。

彼女の笑顔、心の温かさ、包容力、誠実さ、ずっとずっと忘れません。
返信する
メールありがとう! (なさき)
2011-08-22 23:27:51
フランセスの事を思い出すとまだ涙があふれてきます!人生無情(無常)ですね。

今でもまだ信じられないのです!いっしょに共同でもっと研究したり、たくさんのおしゃべりをしたかった!

ハワイ大学院の博士課程の彼女の後輩と先週IFTR国際学会で会いました。彼女を偲ぶ会のDVDを送ってくださると話していました。

できればハワイに行ってフランセスのご家族にも会いたいです。

彼女が出会った一人一人に与えた豊かな笑顔、あの笑顔を私もまた与えることができたらと思います!

懐かしい思いでがまた浮かんできます!フランセスのあの頑張りを引き継いでこの限りある人生、できることをやっていきましょう!

もっともっと話したいと思っても人は話せなくなって初めてその大切さに気がつくのですね!

返信する
Unknown (鹿野よしえ)
2012-08-22 15:13:31
私は東京に住むフォトグラファーです。
花城勝子さんとは、同じ写真学校で学んだ同窓生でした。学校を卒業してからも、とても親しくさせて頂いていました。
勝子さんが沖縄に戻られてから10年近くは、音信が途絶えていましたが、3年前にどうしているかとネットで検索し、連絡先がわかり、久しぶりに電話でお話しができました。
その年に年賀状を頂きましたが、住所が明記していなかったため、お返事ができなく、又電話番号も
わからなくなり、音信が途絶えていました。
沖縄を訪れる約束をしていましたが、なかなか時間が取れずにいましたが、やっと時間が作れるようになり、沖縄に行って、会いたいと思い、名前を検索したら、あなたさまのブログにより、亡くなられている事を知りました。
いつでも沖縄に行けば会えると思って安心していまた。とてもショックでした。が、もし、このブログに出逢わなければ、ずっと知らないままだったと思います。
人生(無常)の認識が足りなかったと後悔しています。勝子さんはとても社交的で、活動的で又、明るく前向きな方でした。
沖縄でもいろいろな方と交際を広めていかれたのかと思います。とても残念ですが、勝子さんを見習い、私も「今を大事に」前向きに生きていこうと思います。
突然のメールで失礼いたしました。
返信する
メールありがとうございます! (なさき)
2012-08-22 22:06:20
沖縄へ来られる時はご連絡ください。新都心の素敵な4階建てのご自宅に案内したいと思います。

ご主人と可愛い姪子さんがおられます。このコメントは私のメールにまず送られますので、メールアドレスや電話などお知らせください。公にUPすることはありません。

勝子さんについて、たくさんお話ししたいですね。一緒に芸能関係の書物を出版したいと考えていました。彼女の撮った写真は多く残されています。ご覧になれるはずです。写真家としての彼女が撮った写真集が出版されること(世にでること)を念じています。

花城勝子さんの命日は10月21日です!

この御縁を大切にしたいと思います。
よろしくお願い致します。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。