花である。匂い、袖、梅、桜、花、花、花、花、花。
恋の歌がいっぱい並んでいる琉歌にため息をつく。
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花も世の中や自由ならぬされめ あらし吹く夜や露も添はぬ
(諏訪杏右衛門)
ふみまよてさらめ恋の深山路に 向かて行く先のほどもみらぬ
降り捨てて行かば蜘蛛が巣の糸に かかる蝉よりも泣かんしゅもの
ままならぬ恋路深くふみ迷て 物よ思尽すかたもないらぬ
(宜野湾王子朝祥) ←恋にふみ迷える人生は最高かもしれないね!仕事/義務を添い寝の一人旅よりはるかにいい人生!
(恋に愛に溺れて死ねる人生にエールを送ろう!)
仮説を実証するために、XXは琉歌である。
分析、統合、分析、止揚!
まなざしは 脳裏にひそみ 肌となる
灰となる!
これらは序の口で、感無量の歌が並んでいる。限りある命を精一杯に生きた絶唱は夏の蝉の雄叫びと同じかもしれない。君はどこ、君はどこ、君に逢いたい、逢いたいとコオロギもひねもす啼いている。蝉が鳴き始めた初夏!負けるているわたし!論文、論文と叫んでいる。仕上げなければ、仕上げなければと啼いている。見えてきているのだが、そこにたどり着く前に、英文論考、乗りかかった船に乗らなければで、--。やれやれ!