宮城弘岩会長のお話は朴訥な感じがとてもいいですね。流暢に話せばいいのではないのだと、分かります。問題は中身なのだと、納得させられます。
琉球新報記者伊佐尚記さんがずっと最後まで会場で取材されているのが、心強かったです。紙面での広報も含め、感謝です。
フォーラムで発表された玉城千枝先生、外間哲弘先生、そして康忠氏のご次男真喜志勉さんの御三名のお話し、聞きごたえがありました。
勉さんのお話しは、身近でお父様を見つめてこられた息子であったゆえのこの間聞いたことのないエピソードで、特に感銘を受けました。千枝先生は前にもフォーラムでお話ししていただきました。外間先生ははじめてでしたが、沖縄演劇とはまた異なる味わいがありました。
「こわれた南蛮がめ」、いいですね。地頭代の真喜志康忠の演技、顔、眼の動き、身体の所作、相方の役人玉木伸さん、村頭花城清一さん、いいですね。壊れた甕を持ってきて、犯人捜しを訴えてきたハーメーの八重子さん、当事者のチラー小の福田加奈子さん、良かったですね。前田幸三郎さんも若い。
確かに面白い喜劇だ。
しかし、よくもやや長いクライストの一幕喜劇「壊れ甕」を、うまく琉球のコンテキストに持ち込んだものだ思う。おおいに笑えるウチナー喜劇そのものになっている。そこにはほんわかとした人情の機微があり、一方で独白も含めて西欧喜劇の型も取り入れている。
状況から誰が犯人か、察したハーメーやチラーや亀ジャーの対応も、役人や村頭の対応も、柔らかい。
若い村娘に恋慕した地頭代の性格喜劇だが、憎めないところがある。それが問題が解決したところでの役人や、村頭、地頭代の語りが面白い。
上映が終わった後で、吉田妙子さん、玉城政子さんがお話ししてくださいました。元ときわ座の座員です。平良進さんは、事情があって参加できませんでした。その他仲田美加子さんの力強いお話しがあり、真喜志八重子さんも立って挨拶されました。会の冒頭で13回忌ゆえの黙祷を全員でやりました。
久しぶりに松含流比嘉澄子琉舞研究所教師で、仁風会・金武良章琉球芸能研究所会員(首里言葉組踊伝継師)、国際明武館剛柔流空手道連盟(IMGKA)総本部八木空手道場 顧問・錬士六段、大城康彦先生もお見えになって少しユンタクできたのは良かったです。医療法人理事長で医師だった大城先生が空手家だったことに感銘を受けました。
また会場から思いがけない方が手を挙げられた。本部出身の女性がマイクをとって発言されたのだが、思いがけない台本がもたらされた。感謝!
フリーアナウンサーの末吉甘奈さんはとても会の運営に長けている方で、彼女の存在ゆえに、会がスムーズに運びました。またペルー出身でキューバやコロンビア、ペルーの大学で映像の教鞭をとり、プロフェッショナルに制作現場でも活躍されてきた赤嶺 歩さんにPCの操作で助けられました。☎予約データの入力も含め、助かりました。思いがけない出会いがもたらされたものを大切にしたいです。
コーディネーターとしては反省点が多々。イベント・プロデュースのたいへんさは、体験した方はよくお分かりで、プロデュス会社やプロダクション会社はそれを一手に担って会社がなり立っている。
それを実行委員会形式でやるとすると、かなり敏腕の事務局体制が必要だ。
来年の6月8日に向け、年明けから急ピッチで走り出さなければならない。
肝に銘じて頑張ろう。