宜野座村ガラマンホールはなぜか「沖縄芝居研究会」の定番の舞台公演になっています。疑問は、村出身の芸能達者の方々が演じていた「沖縄芝居」がいつのまにか姿を消しました。「宜野座村文化のまちづくり」委員会は、村の芸達者な方々をなぜ応援し、名護市民劇や仲尾次 のように、ウチナーグチの継承もかねて舞台で上演できるような体制に持っていかないのでしょうか。疑問です。
宜野座は村踊の盛んな地域ですが、沖縄芝居は、しばらく絶えています。
どうしたのでしょう?中央で活躍する方々を応援するのも、鑑賞も素敵かと思いますが地元の芝居好きな人材を応援する体制も持続してください。名護市民劇や仲尾次の沖縄芝居を鑑賞し、どう継承者を育てるか、委員会で話し合ってほしいものです。
沖縄芝居研究会は村々の芸能の発掘や地域で頑張っている人材を育てる方向性も持った方がいいかと考えます。それぞれの地域でウチナーグチや島の芝居を民俗芸能ともまた異なる意味で応援する方向性を持ったらどうでしょう。
沖縄芝居研究会が沖縄芝居を寡占企業のように独占する現在の流れを危惧します。
以下は琉球歌劇保存会のチラシです。
びっくりしたのは30代で保持者になった伊良波さゆきさんや前国立劇場おきなわの芸術監督嘉数道彦さんが主役に抜擢されています。重要なマルムン役は、同じく30代で歌劇保持者に認定された「現国立劇場おきなわ芸術監督」の金城真次さんとユネスコの世界無形文化財として登録された「組踊」保持者の宇座仁一さんです。そして伝承者の一覧もニューリベラル的な新しい流れだと分かります。沖縄芝居研究会のメンバーがほとんどです。彼らが琉球歌劇保存会も主導していくことが暗示されています。
いい傾向かもしれません。つまり琉球舞踊伝承者、琉球古典音楽伝承者、民謡の師範の方、組踊保持者や伝承者、また従来の俳優協会のメンバーも入っています。すべてのジャンルの沖縄の芸能者が「琉球歌劇保存会の継承者」になれるという事を意味します。戦前の珊瑚座や真楽座の匂いがしますが、どうなのでしょう。
「組踊を超えた者だけが沖縄芝居役者として生き残れる」と、かつて、真喜志康忠氏は話していますが~。それは組踊をどれだけ深く理解しているか、ということも、問うているのでしょう。
「国の無形文化財琉球歌劇」に一歩前進でしょうか?
以下は大伸座のチラシです。こちらもプロデュース公演です。上記の主役の方々と同じ顔触れです。芝居好きな嘉数道彦さんの大きな顔がチラシです。
出演者は同じ方々です。嘉数道彦、金城真次、玉城匠、高宮城実人、宇座仁一、上原崇弘、知念亜希さんなどなど~。
次のチラシはなはーとの企画です。嘉数道彦さんの脚本・演出で、やはりプロデュース公演のように、同じ顔触れが並んでいます。これが現在の沖縄の状況です。メンバーが同じです。やれやれ!同じ顔は観たくない方々もいるでしょうか?多様な劇団の舞台上演は母の日の公演だけになってしまったのでしょうか?紹介したチラシに登場するみなさんは、母の日の公演にもまた出演しています。この傾向はキャパの小さい島国で、しばらく続いていくのかもしれませんね。昔かじゃーのする芝居はもうないね~とつぶやく方がいました。
877
朗読劇が一般で3,000円は高いね!演じることは大変がエネルギーが必要です。那覇市の主催なので、2,500円にすべきです。朗読劇は台本を読みながら多少の演技もどきはしますが、完璧な舞台ではありません。今からでも料金を下げてほしいですね。
豪快さもなくなりました。ときわ座や与座兄弟の舞台が懐かしくなります!
この出演者のメンバーには史劇や時代劇の面白さは半減するでしょうか。歌劇にしても、真喜志康忠さんは見事でした。大型役者がいないのですね!残念です。
- トータル閲覧数 10131504 PV
- トータル訪問数 2379712 UU
- 久しぶりにアクセスが増えて驚きました。訪問者が800人近くで閲覧者が1300人ほどです。
- 今年は戦後80年です。劇団「創造」のウチナーグチ現代劇が観たいですね。
>嘉数道彦を芸術監督にしたのは沖縄県文化行政の失態です。金城真次は嘉数道彦の駒使い... への返信
メディアが客観的に問題提起できない理由が、公私共に深いお付き合いとは、残念ですね。
「嘉数さんの時代から身内贔屓を根深かったのですが、金城さんが国立劇場おきなわの芸術監督に就任してからは、沖縄芝居研究会メンバーによる薬師堂を東京の国立劇場さよなら公演で上演したり、国立劇場おきなわ主催公演で毎月のように演じるなど、挙げ句の果てには自身が解説や主役を演じる有様です。これでは、ホンモノの沖縄芝居は失われていくでしょう。彼らには伝統芸能を預かる責任意識が全く欠けており、沖縄芝居は戦後80年にして沖縄戦以来の継承の瀬戸際に立たされています。」
このご指摘は、おそらく沖縄芸能に造詣の深い方々、多くの実演家の皆さんを含め、同様な思いで現況を危惧しているのではないでしょうか。
舞台に向ける情熱がコロコロとあれもこれもと、真摯に一つに焦点を置くわけではないことも、一つのプロジェクトを通して見えてきました。
あれもこれもとプロデュース公演をつないでいく流れをみると、芸能の乱作に見えます。
とりわけ自主公演の国立劇場おきなわの舞台が、同じキャスティングだという事実は、顰蹙をかってもおかしくありません。
不公平な、偏った舞台公演の状況を国立劇場おきなわの理事会は容認なのでしょうか。指導助言すべき沖縄県芸能関係部局は、しっかりした理念や指針を持っていないことになります。
県は、国立劇場おきなわの自主公演の出演者についての出演実態を数値化して公にしてください。前芸術監督嘉数道彦さんと現芸術監督金城真次さんとの癒着も指摘されています。その具体的な調査もしてほしいですね。
自主公演は税金で成り立っています。公平で開かれた舞台芸術の向上が望まれます。
国立劇場の大舞台が、特定の実演家のみに恩恵が付与されている現実は、寡占的文化政策にほかなりません。
開かれた議論が求められています。
沖縄県知事玉城デニーさんはどう考えているのでしょうか。