《沖縄戦、記憶を紡ぐ文学》 目取真 俊インタビュー学生たちはあまり小説を読まないのらしい現況の中で、もっと小説を読む場・機会を持つ必要性を痛切に感じている。大学の教養のクラスで沖縄出身の作家や詩人、劇作家の作品を読む、論じる、...
沖縄の思想についてのシンポジウムが開催されるようですが、この目取真
さんの視点の鋭さが何より醍醐味で、強いメッセージ性を持っています。戦後70年の
沖縄の現実・未来を見据えるとき、無残に多くの民衆が殺されたアジア・太平洋戦争の
中の沖縄の地上戦は常に回帰すべきゼロ地点なのですね。その後の沖縄の戦後史は
そこに行き着かざるを得ません。どうして防波堤(捨て駒)として無慚に殺されなければ
ならなかったのか?日本やアジアの近代史も問われなければなりません。
琉球王国の美醜も権力/庶民の視点から又とらえ返されなければならないのでしょう。
歴史をどう見るか、常に視点が問われます。日本ー沖縄ー中国ーアメリカの関係性もまた
多様な視点でとらえ返されて久しいのですね。民衆を奈落に落とす政治であってはいけない
はずで、だれのためのこの社会、世界なのか?支配(特権)階層のものではないシステム
のありか?