漫画やアニメが嫌いというわけではないが、漫画、アニメ、ゲームにたっぷり浸かっている若者たちとの距離は大きいと感じてきた。学生たちが必ず紹介するゲームや漫画についても、もちろん音楽についても、洋楽はある程度わかっても日本のいわゆるアーティストの曲にはあまりなじんでいないので、よくわからない。好きな音楽やアニメ、ゲーム、映画などのプリゼンを聴くと、彼らの多くがいかにその世界に浸っているかが、見えて来る。スマホでもアニメや漫画は手頃に観れるので、授業中に漫画を読んでいる学生がいたりする。
しかし攻殻機動隊は多くの作品があり、原作マンガからアニメも映画版、TV版、小説まである。実写化された映画、ゴースト・イン・ザ・シェルもある。
「時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台」とウィキピディアは紹介している。
観たのはTV版のシリーズ26作の内の何作かで笑い男のハッカーが出る物語。それも最後まで観てはいないが、なるほどマトリックスに似ていると確認できたのはいい。マトリックスが難解に感じた点が攻殻機動隊を観たら、すんなり納得できたりする可能性がある。 それにしても電脳社会の未来、人間、サイボーグ、アンドロイド、AIが共生する。SFは未来を先取りして見せる。想像された仮想の物語に既視感が起こる近未来なのかもしれない。すでにアニメでインプットされた社会のイメージだ。トランスヒューマンや、ポストヒューマン時代を予測させる。SFの小説や漫画を読み、アニメや映画を観ることによって、わたしたちはすでに未来を先取りしつつ生き生かされていることになる。
トインビーが1960年代に予測した「人類の未来」の冊子が描いた世界はテクノクラートのエリート層が支配する世界だった。大多数の人類は創造する自由を十二分に与えられた存在として描かれていて、オーウェルの1984年のイメージではなかった。現中国のイメージが近いように思えるのだが~。高度な監視社会。AIの登場と共に、人間クローン化やサイボーグ、アンドロイドまで登場するのが日本のアニメである。電脳人間は機械と繋がれ肢体を獲得する。機械と人間の融合がなされていく未来だろうか。
攻殻機動隊の中では、沖縄は中国による核攻撃で消滅している。第三次核大戦、第4次非核大戦後の世界という設定だ。現在の沖縄に生きる住民にとってはすでにディストピアか~?台湾有事に関して、軍事専門家は沖縄から先に攻撃されると予測してみせる。戦争を避ける近未来を国のリーダーが外交手段で懸命になっているようには見えない。逆に防波堤/前線基地としてのキーストーン沖縄を増長している!
ゴースト・イン・ザ・シェル (映画) - Wikipedia ←わかりやすい実写化とのこと
すでにアニメとの比較がネットで読める。
作品の詳細はウィキピディアに~!日本の漫画やアニメの面白さは21世紀現在も世界を席巻しているのだろうか。ぶっちゃけ日本の漫画は世界でどうなの!? 実際はどれくらいの人気? 講談社 今日のおすすめ