庭の月桃の葉に少し柔らかい餅米のジューシーを包む。冷えたら美味しくなるのかも～

月桃が咲きほころぶ時節になったようだ。小鳥たちも盛んに恋のうたを奏でている。この界隈に住み着いている磯ひよどりは高いソプラノの声(うた)の響きで心を浮き立たせるのが普通だが、嘘か真か曖昧な異風な空気が此処彼処に蔓延しているゆえに、どうも軽やかに聞こえて来ない。

月桃よ、この空気を払え❗️


遠くでカラスが鳴いている。カラスの鳴き声は最近聞こえてくるようになった。小鳥たちのわずかな楽園に君臨してほしくない。最近の現象として、夕方コウモリが飛んできて電線にぶら下がった。デジカメを二階から取ってくる間に姿が見えなくなった。

月桃の花が咲いた時節に沖縄の地上戦は繰り広げられたのだ。雨季もやって来た。三ヶ月の間に十数万人の命が犠牲になった。昨今の異風な空気がなぜか戦時中の闇を意識させる。

月桃おこわを食べてこの空気を払いたい。