(わたしの好きな雑草)Grass roots!
多言語化現象研究会 第58回研究会のおしらせ
日時 2015年10月3日(土) 午後1時30分-5時45分
場所 大阪大学 言語文化研究科 B棟1階大会議室(大阪大学豊中キャンパス)
★要事前登録
参加費 500円 (資料代ほか)
★第一報告 1時30分-3時30分
報告者:あべ・やすし(日本自立生活センター非常勤職員)
テーマ:バリアフリーの視点からみた多言語社会研究
要旨:言語が多様であるように、人間の身体も多様である。身体の多様性もまた、さまざまな言語文化・言語現象をうみだしている。本報告では、バリアフリーの視点から多言語社会研究をふりかえるとともに、言語の身体性を視野にいれた多言語社会研究のすすめかたについて議論したい。バリアフリーの分野で重視されている視認性、構造化、マルチモーダル化などは、多言語表示をチェックする際にも活用できるのではないだろうか。
(休憩 3時30分-3時45分)
★第二報告 3時45分-5時45分
報告者:宋実成(大阪経済法科大学客員研究員)
テーマ:戦前の朝鮮学校‐大阪・猪飼野の誠心夜学校(성심야학교)について
要旨:在日朝鮮人の民族教育は1945年8月15日の日本の敗戦後=朝鮮の解放後に始まったものとされてきた。しかし、実際には1920~40年代に在日朝鮮人は日本各地で民族教育を非常に活発に行っていた。今回は、1934年から1942年に大阪市旧東成区猪飼野一帯で運営されていた「誠心夜学校」の事例について報告する。まずは、朝鮮人が渡日した背景、朝鮮人の渡日前と渡日後の変化、当時の在日朝鮮人全般ならびに大阪市旧東成区の政治・経済・文化ならびに言語的背景を概観する。その上で「誠心夜学校」の運営過程・教育・1945年8.15以後の民族教育との関係などについて分析する。最後に、朝鮮学校・韓国学校・民族学級など今日の民族教育をめぐる問題についても、本テーマとの関連から言及したい。本発表が既存の在日朝鮮人観・在日朝鮮人研究に対する問題提起の場となるよう努めたい。
(研究会終了後、近くで懇親会を予定しています。)
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大阪大学豊中キャンパス (阪急石橋駅、大阪モノレール柴原駅より徒歩15分)
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/
言語文化研究科B棟1階大会議室は正面玄関よりお入りください。
初めてのかたも歓迎します。準備の都合上、出席の方のみ、必ずメールで、1)お名前・2)所属・3)懇親会出席の有無、を記入し、事務局までご連絡ください。特に質問などない限り出席通知には受領確認の返事はしませんのでご了承ください。
研究会への連絡、質問は事務局へお願いします。
多言語化現象研究会事務局: tagengoka-gensyoo@idc.minpaku.ac.jp