「母の面影」の歌詞の中に「ジュリ小の身ぬ勤め」とありますね。
戦後沖縄の諸相がこの歌に籠められていますね。幸子さんはご自分の人生を隠すことなくお話しています。
ライフヒストリーにまとめています。歌もご自分の人生を唄っています。
大城幸子さんのオリジナル琉球民謡「母の面影」
https://www.youtube.com/watch?v=0S_9Tm4Bo5Y&t=25s
(追記)
彼女は米兵と料亭の歌三線演唱者だった鶴子さんとの間、赤毛の女の子、障害のある未熟児として生まれましたが、生まれた時から音のない世界でした。そうした障害を乗り越えてきた女性です。民謡の作詞作曲に挑んだ時も、甲状腺癌のオペの後で、はっきり申し上げて、声の調子がとてもいいとはいいがたいです。しかし、熱心に自らの想いを歌にのせています。彼女の人生の修羅は凄まじいです。その中で歌三線と踊りが彼女の人生の糧になっていたこと、自らの人生を隠さず書いてほしいと頼まれたこと、それをまとめるのは今後の課題として残されています。
幸子さんは2022年11月他界しました。「ゆかるひ」でのミニ独演会が最後の晴れ舞台でした。彼女のオリジナルの歌三線は録音が残されています。