たった10個ほどの実を見守ってきたが、「もう取る頃合いだよ」と、眼のいい、シークワーサーの木を植えた主が言ったのは1週間ほど前だった。ブーゲンビリアや桑の木に覆われて、光を遮断された時が長かったのだ。
意気揚々と天に伸びる枝を剪定することなくそのままにしているが、そろそろわずかな実を収穫して、剪定しないといけない。
記念に写真を撮って実を一つもぎって味見をした。もう盛りで実は中から房がかたくなっていくのかもしれない。
去年はもっと少ない実だった。カミキリ虫に襲われることなく、大木に成長してほしいと念じる。
10年も前に同じ箇所でシークワーサーの木が一杯実をつけたかと思ったら翌年には全部枯れてしまった事があったのだ。信じられない現象だった。あの時さほどその訳に立ち入って考えもしていなかった。
後に二階の鉢植えのシークワーサーの木が綺麗なカミキリ虫の被害にあった現場に遭遇して、驚いたのだった。
(初クガニー 陽ざし降り降る 君の眼に)
鉢植えの木の幹の中で幼虫が暴れていたのだった。
さて大きく太陽に開いている枝に実が一杯実り健やかにこの庭に根付くことを、念じつつ見守りたい。初の実は少し酸っぱく、房がとてもジューシーというわけではなかったが、大好ききなクガニーに違いはなかった。ありがとう❗️