沖縄の工芸は人気があります。なかなか久米島紬にしても紅型や宮古上布や八重山のミンサー、喜如嘉の芭蕉布も一般庶民にとっては高価な織物です。芸能の盛んな琉球諸島なので、芸能の実演家の皆さんは、意外と高価な絣や上布、紬などを着こなしているのでしょう。 帯一つでも何十万も値段が付いたりしています。実際の織物となると、さらに高価になるでしょう。普段、着物を着け慣れているわけではなく、講義の場でもジーンズ( . . . 本文を読む
久米島は久しく行ったことがない。過去に二回ほど行ったが、昨今、土産品の開発や、琉球王府時代から知られる久米島紬が人気の町だ。 久米島紡ぎは蚕から取った真面でつむいだ糸を原料糸にして、天然の草木、泥染めによって染色している。15世紀後半から琉球に取り入れられたようだ。小さい頃、桑の木がどこの家にも植えられていた気がしている。おそらく蚕から糸を取る目的で植えられていたのかもしれない。しかし実際に蚕を飼 . . . 本文を読む
男踊りを得意としていると評判の千枝先生ですが、以前琉球新報ホールで女古典七踊りの独演会を開催したことがありました。確か三隅 治雄先生が解説で登壇されていたと記憶しています。つまり男踊りの名手だけではなく古典女踊りも熱心に踊ってこられた舞踊家です。その本領が存分に花開いた「諸屯」を舞台手前の三列目から目を凝らして観ました。千枝先生の踊り(独演)は「諸屯」「高平万歳」そして創作舞踊「初ムーチー」の三作 . . . 本文を読む
玉城千枝先生は、琉球舞踊だけではなく、名優真喜志康忠と舞台で演じた歌劇「浅地紺地」や現代沖縄演劇「海の一座」や沖縄芝居実験劇場で演じた「嵐花」や「紅型由来記」などを含め、その真摯な実演家としての技芸の凄さを堪能(目撃)してきた。琉球舞踊家の彼女が歌劇「伊江島ハンドー小」や史劇、現代沖縄芝居を通して培われてきた技芸は、創作舞踊の中に存分に生かされている、 千枝先生の創作舞踊「てだ心(てぃだぐくる)」 . . . 本文を読む
知人から神姫の音楽を紹介されました。サイトを見ているとこのサイトが目に入ってきました。座禅の時、「般若心経」を唱えていたのですが、ある理由で禅寺に行かなくなっていました。音楽のように唱えられたらいいですね。般若心経 (cho ver.)(2020 mix.) × 一休寺・京都 / 薬師寺寛邦 キッサコ - Japanese Zen Music
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沖縄県が指針として公表している「沖縄語表記」には、問題がある様子で、中心の方言学(なぜか言語学ではなく)の研究者の姿勢は、曖昧なのらしい。アバウトの感覚で、どうぞ好きなように表記して下さい、とのスタンスだと言う。 つまり、体系としてしっかりした理論に基づく表記法を提示出来ない(途上)の提案が、現状だと拝聴して、驚いた。 しかもなかなか表記しづらいキゴウまで使っているのらしい。 宮良先生の今日の講義 . . . 本文を読む
庭に立つとあの甘い香りがやってきた。琉球ゲッキツまで歩くとポツリポツリ、白い花の塊が見えた。 肺一杯甘やかな香りを吸い込む。脳裏を内臓を、身体を丸ごと濃密な香りが包み込む。 しばし鼻腔から満たされていく甘いゲッキツの香りに浸る。 ありがとう‼️これは時たまやってくる幸せなひと時。小さな庭のささやかな歓び。真白な花々は精神を屹立させる。台風にめげずに咲いたのだ!椿の樹木の隣で咲いている . . . 本文を読む
(備忘録)市川沙央「ハンチバック」のラストを考えてみる|あの時は正しく、今は…(satoshi_tosa) (note.com)市川沙央「ハンチバック」のラストを考えてみる|あの時は正しく、今は…(satoshi_tosa)一筋縄ではいかない、すごい小説を読んでしまった。 タイトルのハンチバック。 読み進めるまでその意味が分からなかった。知らなかった。 途中出てくる「せ . . . 本文を読む
しまくとぅば連絡協議会副会長のあらぐしく 米子先生は、うちなーぐちを専門的に何十年も学び、かつ指導してきた方なのですね。那覇市文化協会に初めて「うちなーぐち部会」ができてもうかれこれ20年になるとのことです。最初の会以降何回か参加したことがあったのですが、その後自分の研究テーマや博士論文などに取り組んでいて、出席が途絶えていました。それからずっと会を支えてきたのは、名嘉山秀信さんやあらぐすく米子 . . . 本文を読む
(何故か一羽のキジ鳩) 雨がしとしと降る日貴女(うんじゅ)は今日も三線を弾いて 雨がしとしと降っています。電話がやってきました。繰り返されることばの中から光る雫がこぼれ落ちハッとさせられる日々。なぜか一人の女が眼の前でカンカラ三線を弾き民謡を唄う姿がこびりついて離れないのです!「心底落ちた 落とされた人間はこれ以上落ちるところがないんで . . . 本文を読む