●放射能の不安8
私が放射能に対して敏感なのは、4年前に核医学検査を受けた事によります。
人間ドックで甲状腺ガンの疑いと狭心症の疑いについて指摘され、検査を受けることになりました。
私の甲状腺ガン疑いについては、生まれつき甲状腺内に空洞があり、それがエコー検査の影として見えただけだと分かりました。 その時いろいろ調べ、甲状腺ガン患者のほとんどは女性であることを知りました。 でも、今回のような放射性ヨウ素が原因の被曝の場合は乳幼児が男女問わず甲状腺ガンを発祥する確率が高くなる事も。 昨年NHKの番組で、チェルノブイリ原発事故により甲状腺ガンで現在も苦しんでいる若者が沢山いる状況をレポートしていました。
さて、心筋梗塞の疑いに対する検査は、「核医学検査」をすることに。 「安全で何も害は無い」と説明され同意書を書かされ全て金属で出来た注射器で放射性物質(同位元素(アイソトープ))を注射されました。 検査結果は「白」、7000人に一人くらい心臓が正常であっても心電図にそれらしい波形が出る人が居て、正しく貴方がその一人だと云われました。
そこまでは良かったのですが、7月始めに放射性物質を注入されて3日程経って、やけに肩が凝るようになり、温泉に行ったりマッサージを受けても益々状況が悪化し背中が痙攣するようになりました。 8月に入ると体全体が疲れるようになり、お盆休みを過ぎた直後、顔と頭に帯状疱疹が出ました。 調べて行くと、帯状疱疹の原因の一つとして放射線被曝による場合もある事を知り、医者に聞きましたが、明確な回答は得られませんでした。 (「何かあっても文句言わない」の同意書ですからね)
その時受けた内部被曝の放射線量は全体で10ミリシーベルト~15ミリシーベルトと言われています。
安全だと言って医療で使用している放射性物質で有っても、私の様に健康な状態から体調を崩すまで至ることが実際にあるわけです。 自分では、まさしく被曝によるからだの不調が現れたものと考えています。
この放射性物質の半減期は6日と言われていますが、日数と共に弱くなって行っても0になる事は無く、体内から排出されるまでの数ヶ月間ずっと体内で放射線を出し続けます。
しつこい様ですが、前回ブログのレントゲン検査による被曝例の場合、肺のレントゲンで一瞬で50μシーベルト被曝しますから、一瞬を0.1秒とした場合、1分間レントゲンを受け続けると30ミリシーベルトであり、2分で年間(単年)の被曝量限度値(健康の限界)の50ミリを超え、6時間も受け続けたらほぼ100%の人が死ぬといわれる10,000ミリシーベルト程の放射線被曝量となります。 ですから、如何に被曝した時間を考慮する事が重要であり、恒常的な被曝を1時間の時間に区切った値と一瞬のレントゲン被曝量を比較することの愚かさがわかります。
福島県のある町では20μシーベルト/時の空中放射線量だと報道されていますが、単年の被曝限度の50ミリシーベルト/年に達するのは計算上4ヶ月以内になります。 この値のままそれ以上の期間そこに留まれば、健康被害グレーゾーンに入って行きます。 この様な場合こそ「直ちに健康被害はない」(でもそのうち危ないよ)と言う表現が正しい状況な訳です。 ただし、この計算値は私個人として理解した中での結論なので参考としてごらんください。 実際には空中放射線量は屋外での話しなので、屋内に居ればその値にはならないでしょうし、本当のところはそこにいる人が滞在時間の積算のできる放射線量アラーム装置でも常備していないと分からないと思います。