黒川博行 「勁草」
でました、お待ちかね直木賞作家黒川おやじの新作
勁草:風に強い草、節操、意志の堅固なことのたとえ。
本書では人のしぶとさ、したたかさを表した。
と、本の見開きにあります。
「疾風に勁草を知る」っていう言葉もありますね
興味のある方はググってくださいね
さて、今回の悪漢小説もなかなか面白いですぞ
まずはストーリーから
主人公の橋岡は、おれおれ詐欺の金を受け取る「受け子」の手配師
「名簿屋」の高城に雇われている
仲間の矢代と2人、だまし取った金を受け子から高城に届けるのが役目
高城は、NPO法人に身を隠し、身寄りのない高齢者にアパートを与え
年金を吸い上げる、貧困ビジネスにも手を染めている。
高城は高級車ベンツを乗り回し、手元には金がうなっている
危ない橋は、受け子が背負い、高城は背後からおれおれ詐欺グループを操っており
絶対前面に出てこない。
ある日、橋岡は矢代に誘われ、賭場に顔を出す
矢代は大負けに負けてやくざから借金する羽目に
ここから事態が急変する
とまあこんな感じ
ここから先は、ネタバレ注意
いやーやっぱり黒川は、面白いですね
最初の導入部は、NHKスペシャルのように「おれおれ詐欺」の実態に迫ります
おっとり刀の警察との駆け引きが、淡々と描かれます
スローテンポの前半から、矢代が切れて高城を殺すあたりからの急展開が
黒川おやじの本領発揮。
ケツもちのやくざが出てきて、もう少しバタバタ暴れるかなっておもったら
いまいちおとなしい展開でした
ラスト、橋岡の逃避行は
きっと黒川の親父が行ってみたかった場所に、
取材と称して行ったんでしょうな
取ってつけた感がありましたな。
わしが警察に追われた時は、そんなとこには逃げないでしょうねw
次回作は、疫病神シリーズに期待しますぞ
スイカに関する一考察
スイカといえば、西瓜。
中学の時、千神君が水瓜って書いてて
「バーカ」ってからかってケンカになったことがあったなあ
元気かな~
そんなことどうでもいいんです
スイカ、昔はスイカまるごと買うのが当たり前でしたね
だって売ってる市場の果物屋も冷蔵庫なんかなかった時代だもんね
まるごと買って帰って、盥に水をはって冷やす
冷蔵庫なんか入んないから1個を一日で食っちゃう。
大人は、塩をつけたてけどそんなの邪道。そのまま食う
すいかって切ったまま食うと、上の方は甘いけど
皮に近づくにつれて甘くなくなるよねえ
なもんで、猫家では三角形に切って、
上部の甘い部分を取っておいて
下の方からスプーンでくりぬいて食うという
猫メソッドを開発したのだ
猫兄弟はそうやってたのだ
そして、カブトムシの餌にできないくらい
赤い部分は皆無の状態まで食うのだ
そして最後に残しておいた、三角形の頂点部分を食うのだ
あまーい!!
これぞ猫メソッド。
年をへて大人になった猫は家の外では
そんなことはしないのだが
先日亡くなったおじさんの法要の時
お供えのメロンを切って出してくれたのだが
齢48歳のわしの弟(独身)が、いまだ猫メソッド方式で
メロンを食べているのを見て、非常に気恥ずかしかった
が、懐かしい思いがしたなあ
奴が結婚できない理由を垣間見た
そんなことはどうでもいいんです
最近は、スイカを食いたいのだが
まるごと買おうとすると、嫁が鬼のように怒るのだ
鬼のようにというのは比喩だが、鬼に申し訳ない
そんなことはどうでもいいんですけど
まるごと買おうとすると
「そんなもん冷蔵庫に入らない!」
「食いきれない!」
「腐る!」
「高い!!」
なるほど
そのくせ、「尿切れがいい」とかわけのわからん理由で
スイカは食いたいそうだ
んで、結局買うのは
スイカの実だけカットした、カットスイカ
なんだかねえー
違うんだよなあ~