ぶろぐ猫の目

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実験中

楽園の真下 荻原浩著

2022-08-01 13:27:49 | 読んだ本の紹介

楽園の真下  荻原浩著

このブログの数少ない読者の康太郎さんがお読みになられたというこの本

なかなか面白いということで読んでみました



あらすじから

天国に近い島といわれる「志手島」は本土からは船で19時間、

船でしかアクセスできず、それも週に1便しかありません。

コーラルブルーの海に囲まれ、亜熱帯の緑深い森に包まれている楽園です。

この楽園で、17センチの巨大カマキリが発見されました。

フリーライターの藤間は編集者に頼まれ、巨大カマキリの取材のため現地を訪れます。

実は志手島には楽園とは別の姿がありました。

2年間で12人が自殺と思しき水死体で発見されていてネットでは「死出島」とも呼ばれていたのです。

かつて妻を自殺で失った藤間はなぜ人間は自殺をするのかについて考えていました。

なぜ志手島には自殺が多いのか?

やがて島で取材を続ける藤間の身の回りでも自殺者が発生。

農家の飼い猫が無残な姿でころされていました

野生生物研究センターの女准教授・秋村と共に、

カマキリを探しに島の原生林に分け入るとそこには、信じられない光景が。



とまあこんな感じです

ここから先はネタバレ注意

カマキリといえば、このブログでも紹介しましたが

腹の中にハリガネムシっていう寄生虫を飼ってます

このハリガネムシが、カマキリを操って水辺に導き

カマキリを水没させ、尻から出てきて

水中で繁殖するというサイクルを形成してます。

この本にもいろいろな例が書いてありましたが

カタツムリに寄生するやつは、カタツムリの目に潜りこみ

芋虫のように動いて、カタツムリを鳥に食べさせます

食べた鳥の中で寄生虫は成長し産卵し

その糞からまたカタツムリに寄生するというサイクル

これくらいの知識はあったもんで

この本を読んだとき

ははーん、ハリガネムシが出てくるなとは思ったのですが

想像以上の展開にびっくりですw



カマキリは、むかし子供のころよく捕まえました

放課後、すすきの生えた原っぱにいって

ススキをかき分けると、三角形の頭で大きな鎌を持った

カマキリがいました

首元をつかむと、鎌も届かないので

上手く捕れます

獲ったカマキリを観察すると、目がきれいなんですよね

きらきら光った目の中に黒い点が見えてねえ

バッタを捕まえてきて、食べさせると

鎌で抱えて、小さな口でスイカを食うように

右から左へ顔を動かして食ってました

自分の指の皮を食べさせたこともあります。



そんなことを思い出しながら読みましたが

展開が早くて一気に読んでしまいました

主人公のキャラがなかなか良くて、ヒロイン秋村との関係も

良かったです

映画化出来たら面白いでしょうねえ

ラストの展開も面白いですぞ



































コメント (2)
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