たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

『初春の薬師寺』

2011-03-07 18:20:25 | 現実
私には珍しく、日曜日に早起きをして出かけた。

三寒四温というが、ここ数日は「三寒」のほう。真冬に戻ったように寒い。2月末は暖かくて、もう寒くはならないかも?などと期待を持ったりしていたのだが、まあ、通常そういうことはない。3月はあやふやな季節だ。

薬師寺東塔がこれから10年の解体修理に入る、という事は聞いていた。
しかも、それに先立って1300年の歴史で始まって以来、塔の内部を公開するという。世界遺産の五重塔の中などめったに見られるものでもなし、それに、解体修理に入ってしまえば、遠くから東塔西塔を望む、という素晴らしい眺めもしばらくはなくなってしまう。

同居人が車を出し、近くで朝マックしてから出発。
まだ7時台のマクドナルド店内も寒い。

薬師寺までは高速に乗ってせいぜい30分、というところ、とても近いのだ。
これまでに修学旅行も含めて3回めか?前回は10年前、その頃は近くの唐招提寺が解体修理中だった。同時に薬師寺には、平山郁夫画伯の壁画を見に来たのだ。



開門直後、早朝の薬師寺は人気も少なく、同居人と「寒いけど空気がすがすがしいね」と話しながら歩く。
東塔の内部は意外に狭く、どれだけ屋根が幅を利かせているかわかる、というくらいの容積だった。こちらにも金堂の天井にあるような花の絵がわずかに色を残している。
1300年前からこの塔はあるのだ。





唐招提寺は歩いてせいぜい5,6分の距離、のんびり行ってみることにする。
ずっと以前、まだ私が大阪に来て間もないころ、2人で冬に唐招提寺に来たことがあった。その時は参拝客も少なく、静かなちょっと荒れた感じの庭を歩き、雄大な柱の金堂、いかにも奈良のお寺らしいおおらかさを感じたものだ。

解体修理後もほとんど雰囲気は変わっていない。

しばらく散策し、車を置いた薬師寺に戻る。

近くの川べりを歩いて、遠くから塔の写真を撮る。古びた家の納屋に藁が積んであり、猫が日向ぼっこをしている。このあたりは塔以外高い建物がないので(建てられないのだろうけれど)背景になにもないのがすごい、と同居人が言う。



『初春の薬師寺』
コメント (4)
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