貴船にいくならやはり夏真っ盛りがベストだろう。
京都の北、山奥、さすがに気温が違う。駅から川床で食事の出来るところまで2キロもあるアクセスの悪さも、この季節の貴船行きの人たちの気持ちをそぐことにはならないらしい、結構な人出だった。
我々はこれで4回目の貴船だが、初めて夕食にトライ。
道々、貴船川の脇を通って歩く、気持ちのいい道なのだが、残念ながらこの狭い道を車が結構飛ばしていくのであまり歩きやすくはない。川の流れはすがすがしいのに。
やっと川の向こうに川床が見えてきた。
以前は貴船神社はそれほど賑やかではなかったはずだけれど、これも残念なことに、風情ある灯籠の石段を上がると、出店が一杯なのだ。お休み処みたいな場所も、なんとかステーキやらピザやら、そんな店が並んでいてちょっと興ざめ。
七夕飾りはよいけれど、あまり俗っぽくしてほしくないものだ。
台風の直後だったので、川の流れはずいぶんと激しい。
お店の方の話では、台が流されてしまって、慌てて建て直しをしているという事、「6時には間に合いますよ」
では、奥宮まで歩いて行ってみることにする。ここまで行くのは15年ぶり。1999年に初めて貴船に来た時に足を運んだ場所だが、結構距離がある上に緩やかに上り坂になっている事に気付いた。やはりトシか?
15年前と同じ「ふじや」にて夕食。川床料理も、年々おしゃれになっているのではないだろうか。昔はこんな凝った料理出なかったな、と思う。鮎の塩焼き、よく懐石に出る典型的なオードブル、ごく普通の素麺、という風だったが、今回は違う。
ガラスの蓋つき器に冷たいマツタケの土瓶蒸し風、とか川魚の揚げ物にポテトを使ったソース、とか、こじゃれた和風レストランで出てきそうなお料理が。
この「ふじや」が貴船の元祖川床料理店らしいが、15年も経てば料理長も変わるだろうし、流行に合わせることもするだろう。どれもなかなかのお味、普通に鮎の塩焼きも出てきたが、焼き方がそもそも違うのか、美味!
しかし…寒い
昼間なら真夏にはちょうどいい「涼しさ」なんだろうけど、夜になり陽が落ちるとさすがに山間部、その上お尻の下は急流で天然の冷蔵庫、気温は低いだろうとは思っていたけれど、「寒い」までになるとは!
翌日は京都亀岡の「湯の花温泉」、「京に田舎あり」という言葉がぴったりの温泉地だけれど、モダンな造りの温泉旅館。こちらでは十分暖まった!
露天風呂付のお部屋と石窯焼料理、焼いた野菜も丹波牛も香ばしく、大満足。
くつろいで鳥の声、虫の音を聞いてリラックス。露天風呂からは裏庭が見える。
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