たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

写経

2016-01-25 21:53:55 | 現実
「筆と墨を買ってご朱印を書く」

と同居人が言う。

「…文字はともかく朱印はどうするの?」
「スタンプの赤いのを買ってきて…」
「消しゴム印?」

とあほな事を。

私がお寺でご朱印をもらっていると、書いている人をいつもじっくり眺め、「やっぱり有名なお寺の人はうまいよなあ」と感心していたのだが、それを見て格好いいなあ、と思い、筆文字を書いてみたくなったらしい。

ご朱印はともかくお習字はたまにいいだろう。

お正月休みにハンズに行く機会があったため、文房具の所を見てみる。

「あ、写経セットがあるよ」

トレースする般若心経を書いた紙、筆、小さな硯と墨、というセットだ。

「久しぶりに写経しようか」

もう一つ筆、下敷きも二つ買う。後で気づいて書道用の文鎮、それをまとめて入れる硯箱もアマゾンでゲット。

日曜日の午後に写経タイムとなった。





同居人はYouTubeで「般若心経10回 練習、瞑想などに」と言うのを見つけてきてかける。

声明風の大勢の声の般若心経の流れる中、筆を進める。

…字が読めない…崩しててわからない…のがある…

「草冠が変だ」

「これ、なんて字だ?」と同居人も呟く。

わかんなくてもいいのかな…とりあえずなぞれれば…それでも、写経のために座り、心落ち着けて筆を進めているのだし…
きっと、昔の人が写経して納経した時も、わからない言葉や字があった人もいたに違いない。

初めて写経したのは苔寺、西芳寺だった。調べてみると、1999年つまり17年も前の事だ。

苔寺は参拝にも予約が必要なのでずいぶん前から計画をしていったはず。その時も字がわからない!とか思った記憶はないのだがきっと同じだったろう。

物凄い大雨の日の翌日で、苔がみずみずしく、と言うより苔から水が噴き出している、と言う状態、お蔭で活き活きした苔が見られたのをよく覚えている。



先に書き終わった同居人は、別の紙に縦横にやたらと線を書いている。

「まっすぐな線が書けないんだ」

見ると、確かに横一直線、縦の線などがくねくねしているところがある。「不」の横棒とか。

そうか!

書き方が全然違うのだ。

私は子供の頃書道を数年やっていたので、とめ、はね、を自然にやってしまうが、同居人はペンと同じようにずっと同じ筆圧で書いている。
ならばまっすぐの線を書くのは難しい。
止めてから一気に引かないとふらふらしてしまう。

よく、一回泳げるようになったらしばらく泳いでなくても出来る、と言うけれど、書道もそうなんだなあ、と実感。書道教室に通っていたのは小学校中学年位までの数年のみ、つまり45年は経っている事になる。
それでも手は(脳は、だろうが)覚えているのだ。

さて、次回はどの位きれいに書けるかな。

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