07月02日 のブログで、「流通問題、有り」というブログを書いた。
内容は過去にさかのぼって確認してほしいのだが、簡単に説明すると「生産者直送で販売されている「ゆめぴりか」が、「美味しくない」の範囲を超えて、「不味い」と言い切られてしまっている。こんな流通を許していると、このままではブランドが壊されてしまう可能性がある」というもの。
それについて調べてくれていたホクレンから、その結果報告があった。
地域の名誉のために、どこの地区であるということは、絶対に言えないことは判ってほしい。
調べてもらった結果、問題となっている「ゆめぴりか」は、地域JA→ホクレンという、「ゆめぴりか」の品質を守るための流通ではなく、生産者から直売されている「ゆめぴりか」であった。
そして、JAには参加していない、ひとりぼっち農業を続けている生産者だったのだ。
当たり前のこととして、全てがJA米でなければならないという理由は、どこにもない。
「自分ですべてやる」というのなら、それはそれで、全く問題ない。
自分としても、「だったら全て1人で頑張ってね」と言うだけ。
率先して応援しようとか、販売していこうなどとは考えない。
なぜなら、ひとりぼっちで農業を続けられるほど、時代は優しくないし、時間もないからである。
腹が立つのが、自分で販売するのであれば、どこに出しても、誰が食べても、「おいしい」と言われるお米を、必ず出さなければならないということを、生産者が判っていないということ。
「俺が作った米は、絶対においしい」という生産者は、山ほどいる。
だから自分は言い返す。
「何を根拠に、絶対おいしいと言い切るのか。
多くのお米と食べ比べをして、それでも美味しいというのなら、100人が100人食べ比べをして、其の中でも美味しいというのであれば、それは美味しいのであろう。
コンクールにも出していない、入賞もしない。
他人のお米との食べ比べもしていない。
自分の作ったお米の実力も知らない。
そんな状態で、俺が作った米は絶対においしいと、言い切るな」
と・・・
この生産者も、この範囲の人、この程度の生産者なのだろう。
産地の将来も考えず、地域の発展も考えず、担い手を育てることも考えず。
ブランドの大切さも、作っていく、守っていく大変さも考えず。
自分だけが良ければ、それで良い。
本当なら、怒鳴りこんで、ぶん殴って、ふざけた流通をしないようにと、今の流通を止めたいのだが、悔しいが、そんなことは出来ない。
生産者の人たちに聞きます。
あなたの5年後は、どうなっていますか?
あなたは、農業を続けていますか?
10年後の、あなたが住んでいる地域は、今よりも元気になっていますか、荒廃していますか?
その町に、何人子供がいますか?
幼稚園は? 小学校は? 高校はありますか?
商店街はありますか?
駅前に、灯りはともっていますか?
自分のことだけを考えるのではなく、将来のために、いま行動してください。