こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

過少で計算していないかな

2012年09月01日 20時19分36秒 | Weblog
WebShopの変更を始めようとしていたら、日本農業新聞 e農-netの「農林漁業のTPP影響 生産額3.4兆円減 農水省再試算 3分の1消失 (2012年09月01日)」という記事が目に入ってしまった。

内容は、
「農水省が、環太平洋連携協定(TPP)に日本が参加した場合、農林水産業の生産額が3兆4000億円減るとの新たな試算を行っていたことが31日、分かった。
2010年にも同様の試算を行い4兆5000億円の生産減少と算定したが、全ての国に対して関税を撤廃することが前提だった。
今回はカナダ、メキシコを含むTPP交渉参加11カ国だけを対象に同じ手法で試算したため生産の減少額は縮小したものの、農林水産業の生産額の3分の1が失われる計算で、壊滅的な打撃を受けることに変わりはない。

郡司彰農相は同日の閣議後会見で「(全ての国を対象にした試算をTPP交渉参加国に限定する)足し算、引き算の部分なので、目にしたことはある」と述べ、再試算を行ったことを認めた。
ただ政府の統一見解は、内閣府や外務省、経済産業省などと調整中だ。

試算は、米国など現行のTPP交渉参加9カ国に、交渉参加が決まったカナダ、メキシコを加えた11カ国に対して関税を即時に撤廃する一方、新たな影響緩和策を実施しなかった場合を前提にした。
前回の試算は、関税撤廃の対象に中国などが含まれるため「影響を過大に見積もっている」との批判があった。

ただ、新たな試算では生産減少額が少なく算定されるとの指摘もある。

試算では、関税を撤廃する品目を前回と同様に現行の関税率が10%以上で生産額が10億円以上の33品目に限定。
例えば果実ではかんきつ類、リンゴ、パイナップルだけだ。対象品目に入っていない果実や野菜などを含めれば生産減少額は膨らむ。

また東京大学大学院の鈴木宣弘教授は「米国とベトナムからの米輸入が増えた場合の影響が見積もられているが、両国のジャポニカ米(短粒種)生産がそれほど増えないことが前提となっている。
両国の増産余力を過小評価している」とみる。 (以下省略)」
というもの。

いつも思うけど、これって、机の上だけでの計算だよね。
これからの日本農業の、高齢化と担い手不足、そして温暖化による影響などというもの、計算に入っているのだろうか。

たとえば5年後だったら、7年後だったら農業全体はどうなっているのか。
台風が連続してきたりとか、局地的豪雨が各地で起こったとか。
平均気温が上がって、農産物が思うように作れなくなってくるとか・・・

全ては想像だから、計算には入らないというのかもしれないけど、これから農業が、プラスになっていくと考えている人は、たぶんいないだろう。
なら、計算に入れた方が、正しい答えじゃないのかな。
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一晩で作り変えてしまおう

2012年09月01日 20時01分37秒 | Weblog
徐々に新米の流通が始まったことから、自分のWebShopも、それに合わせた変更をしなければならなくなってしまっている。

本当なら、「9月中旬ころに変更すればいいだろう」と考えていたのだが、各産地の動きを見ていて、少し早めに変更してしまった方が良いと考え直したのだ。

よって、本当なら、今晩から明日一杯は、原稿を書き上げてしまう予定だったのだが、それは明日の午後から始めることにして、これから明け方までの時間を使って、WebShopの一部を変更してしまおうと思っている。

さて、始めるかな。
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これじゃ。水田が死んでしまう

2012年09月01日 19時54分49秒 | Weblog
日本農業新聞 e農-netを見ていたら、とんでもない記事を見つけてしまった。

タイトルは「表土削除で7~9割 セシウム濃度低減 除染実証中間まとめ (2012年09月01日)」
内容は、
農水省は31日水省は31日、東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う農地除染対策実証事業の中間取りまとめを発表した。
放射性物質により作付けが制限されている福島県飯舘村と川俣町の5地区の合計40ヘクタールで実施。
表土を削り取ることで、深さ15センチまでの作土層の放射性セシウム濃度は69~93%、地表から高さ1メートルの空間線量率は62~81%それぞれ低下した。

同省は「一定の効果が見込めることが分かった」と評価。
この結果を基に農地除染のマニュアルを作った。

除染前の調査では、大半の農地で、表層から3センチの深さまでに9割の放射性セシウムが存在することが分かった。

試験では、除草・整地し、マグネシウム系などの固化剤を散布した上で、地表から3~5センチを目安に表土を削り取った。

一部の圃場(ほじょう)では、さらに(1)代かきによる土壌の撹拌(かくはん)・除去(2)反転耕――を行った。
40ヘクタールの表土削り取りで、約2万9000立方メートルの廃棄土が発生した。

削り取り後に反転耕を行った場合では、土壌の放射性セシウム濃度はさらに平均57%、空間線量率は同31%それぞれ下がった。

今回は、測定した409カ所のうち解析を終えた218カ所の平均値をまとめた。
代かきの効果などを含めて今後、最終取りまとめを行う。 」
というもの。

ちょっと待ってくれ。
表土を削り取れば、放射性セシウム濃度が下がることなんて、初めから判っていることではないか。
そして、表土を削り取ってしまったら、廃棄土がでることも、当り前のことではなかったのだろうか。

3月11日以降、自分はずっと言い続けていた。
「表土を作るのには、膨大な時間と手間暇がかかっていて、この肥えた土壌だからこそ、良い農産物が作れる。
大切な表土を失ってしまったら、同じような農産物は、もう作る事が出来ない。
もう一度表土を作らなければならないとしたら、明らかに時間と人が足りない。
だから、表土を失うことなく、除染する方法を見つけてほしいと」

SBS米が、直ぐ側まで来ているのだよ。
TPP問題が、迫ってきているのだよ。

膨大な時間をかけて作り上げた表土が、最も良い形で復活出来なければ、もうどうにもならなくなってしまう。
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体調悪化

2012年09月01日 10時56分46秒 | Weblog
かなり忙しいというか、マスメディアの取材などで、神経を使い続けることが多い日々が続いている。

マスメディアに対しては、うかつなことは言えない。
間違った言葉が、独り歩きしてしまうことも多いからだ。
(自分も、結構痛い目にあってるし・・・)

夏前までは、昨年の原発事故の問題が、まだ尾を引いているので、お米の特集や情報は無いのかもしれないと思うくらい、お米関係の取材は無かった。
ところが、「やっと1か所取材が入ったな」と思ったら、次々と取材の申し込みが入り、あっという間にスケジュールはマスメディアで一杯になってしまったのだ。

そうなると、精神的な重圧はものすごい。
どのメディアに、どの内容を話したのか判らなくなってしまうし、夢中になって話しているので、危ない発言も、ついつい多くなってしまう。

でも、最先端の情報を伝えてほしいと思っていることから、知っている全ての情報をマスメディアには伝えるようにしていることから、いつも精神的に追い込まれてしまい、その結果、体調不良となっていってしまうのだ。

今日だけは、マスメディアの取材がない。
お店の方も、スタッフが全員揃っていることから、午後は休ませてもらおうと思っている。
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