昨日の日本農業新聞e農ネットに「里山全体がレストラン 縁側で新ビジネス 熊本県山都町菅地区 (2015/3/24)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
熊本県山都町菅地区は、農家の縁側を中心に、あぜ道や廃校舎などの場を食事処(どころ)として売り出す「里山レストラン」の経営に乗り出した。
食事、農家との会話、生活、風景など地域全体を資源として活用。
新しく施設を整備・建設するのに比べ、投資を最小限に抑えた新しい地域の見せ方は、新たな所得につながり、年間1700人が訪れる地域に生まれ変わった。
・豊かな郷土食弁当で提供
同地区は人口200人、高齢化率6割で過疎高齢化が進む。
「棚田百選」に制定される景観を保ち、郷土料理が豊富にあるのが特徴だ。
里山レストランは、地域の魅力を発信しようと2013年度から農家の縁側を開放してスタート。
庭先や縁側、棚田の畦畔(けいはん)や廃校など、訪れる人が自由に食事する場所を選んで食べられる仕組み。
廃校になった旧校舎で、50、60代の女性農業者が郷土料理を詰めた弁当を作り、70代以上の農家12戸が縁側を開放する。
住民の日常生活も味わうことができる縁側で食事するスタイルは、都市住民に口コミで広がった。
日曜と団体客10人以上の予約時にオープン。
営業時間が限られるにもかかわらず、県内外から訪れる。
「幹線道路も名所もない。わざわざ人が来るような場所でなかった山奥に、たくさんの人が来てくれるようになった」と農家の大和幸子さん(70)は笑顔で歓迎する。
価格は食事代込みで1人1500円。
「ようきなはったね」と熊本弁でのもてなしや棚田など景観を目当てに、リピーター(再来訪者)が多い。
農家の甲斐千代子さん(80)は「農家にとって当たり前の日常に都会の人は感動して帰る。それが私たちの感動です」と手応えを話す。
“小遣い稼ぎ”もやりがいにつながっているという。
ユニークな経営は、熊本市で産直市を手掛ける菅純一郎さん(62)が仕掛け人だ。
同地区に通いながら長年稲作を続ける中で、地域資源を生かした事業展開をしたいと考案。
資金がなくレストランを建設できない懐事情を逆手にとった。
今後は口コミに頼る経営を本格化させることが課題だ。
将来的には若者の雇用を目指す。
菅さんは「都会の人にとっては農村全てが宝。農村は工夫次第でお金をかけなくても、新しいビジネスができる」と見据える。(尾原浩子)
というもの。
まだ自分が30代前半の頃。
産地に行っては、やろうやろうと提案していた事。
自分はこの場所を使って、地域の紹介だけでなく、農業の大切さや環境を守る大切さ、地域のみの資材しか使用しない、完全な地域循環型農業によって育てられた、地元の無農薬野菜とお米を、消費者に対して紹介したいと思っていたのだ。
しかし、ついに実現することは無かったな。