昨日のホテル椿山荘東京タワー10階で開催された、30年デビューの福井県の新品種「越南291号」の名称発表。
その説明内容について、自分は不納得だったという投稿を昨日していた。
元々の工程には入っていたものの、発表が終わってから、参加した米屋さん等を中心に、福井米戦略課が訪問して、発表の場で足りていない追加情報の説明をしている。
なので、自分の店にも、資料を持ってきて説明してくれた。
貰った資料には、会場では説明されなかった部分が入っていた。
産地側で色々と話し合っているうちに、伏せることになってしまったらしい。
しかし、その伏せられていた部分が、今回、マスメディアが聞きたかった部分だったはずである。
それが聞けなかったから、どうしても報道されている内容が、当たり前に薄く、簡単にしか書かれていなかったということにつながったと思う。
実際、「いちほまれのホームページ https://fukui-rice.jp/index.html」は、まだ表紙のみ。
「いちほまれFB https://www.facebook.com/ichihomare/?fref=ts」も動画のみ。
産地側で、時間が足りていないことは明らか。
しかし、ブランド化戦略と言うのは、それらは言い訳には出来ない。
この「いちほまれ」を、福井県内だけでの販売とブランド化に留めるというのであれば、特に問題は無い。
でも今回は、関東エリア・東京の消費者をターゲットにしている。
で、あるのなら、1分も無駄には出来ない。
なぜなら、消費地と言うのは、産地の3倍のスピードで動いている。
産地の1分は、消費地では3分。
10分なら30分。
1時間なら3時間。
だから、「産地の1年が、消費地では3年」という言葉があるのだ。
そして、発信ミスというのは、時間の流れが速い消費地では、挽回するチャンスは無い。
たった1回のミスであっても、正しい情報として記録されてしまう。
だから、発信を多くして、繰り返し伝える必要があるのだ。
間違っていたものを修正するもの、1回では伝わらない。
繰り返し繰り返し、確実に修正したことを伝えなければ、情報が溢れかえっている消費地では、まったく理解されない。
福井米戦略課の、産地と消費地の間に挟まれている苦労は理解はしている。
しかし、ターゲットは消費地。
福井県内では無い。
その考え方にブレが無ければ、産地側からの権力や圧力を、弾き飛ばせると思う。
今回の発表の場で、やっぱり、県内だけで戦略を考えては駄目だという事も丸見えになった。
産地の足を引っ張る圧力を排除するためにも、県外部隊は必要だ。