4月19日に「いちほまれ」という名称が付いた、福井県の「越南291号」。
20万種の中からの1品種。
107,652件という、膨大な名前の応募件数。
コシヒカリを超える「ポストこしひかり」。
コシヒカリを生んだ、福井県の新品種。
だと言えば、判る人も多いだろう。
この「いちほまれ」は、「コシヒカリ」と比べて、食味官能評価・食味値・炊飯米の白さ・艶が上回っている。
つまりコシヒカリを超えるポテンシャルは、完全に持っている品種だという事である。
ターゲットは関東消費地・東京。
日本中の産地の人が集まっている。
全ての品種が集まっている。
そこに戦いを挑む。
中途半端な戦略では、1年も持たない。
失敗をしたら、復活は出来ない。
なので、「いちほまれブランド化戦略」の第一歩は、生産者の認定と出荷基準の設定だろう。
生産者を認定。
・高品質・高食味コシヒカリの生産実績。
・土づくり指針に基づく土づくりを実践。
・農業生産工程管理(GAP)を実践。
出荷基準を設定。
・検査等級1等。
・玄米タンパク含有率6.4%以下。
さらに、早い時期に集荷・保管も検討しなければならないだろう。
つまり、「いちほまれブランド化戦略」の第一歩は、米作りに対する考え方がシッカリとしていて、実力のある生産者によってスタートするということになる。
「俺の米は旨い」「俺は頑張っている」は、通用しない。
勝手な考え方も行動も、一切認めない。
福井県の将来のための品種。
1つの失敗も許されない。
なんでもそうだが、最初が肝心。
だから、誰もが作れるものであってはならない。
ハードルは高く。