28日の午後、北海道JA滝川の会議室で、「高度クリーン栽培」を核として、同じ方向を向き、同じ行動をしていく事をルールとしていた「中空知エコ米生産共和国」を、完全に解散してしまうか、解散してから再編するか、現状を修正するか、何もしないか、自然消滅させるかの会議をしていた。
「中空知エコ米生産共和国」は3JA5生産組合が1つになって行動してる、全国から見ても独特で貴重な存在。
新しく地域としてブランド米を作って行こうとしている産地の見本ともなっている。
しかし、残念ながら現状は、各々が違う方向を向いてしまい、「中空知エコ米生産共和国」としての活動は弱くなってしまった。
3JAが栽培している「ゆめぴりか」「ななつぼし」「きたくりん」を、北海道一、さらには全国一の高品質・極良食味のブラント米に育てるためには、自分たちの足元がグラグラしていてはどうにもならない。
組合ごとにやれば良いのでないかと言う考え方もあるが、それだと「中空知エコ米生産共和国」という組織は必要ない。
「中空知エコ米生産共和国」の各組合も、新しい生産者に変わってしまっていて、立ち上げのときの生産者は残っていない。
大切な立ち上げの時の考え方・思い等を、シッカリと引継ぎをしていなかったために、今になってトラブルが起きてしまっているのだ。
なので今回、各組合の将来を考えた時に、「中空知エコ米生産共和国」をどうするのかとなったのだ。
一部の組合とホクレンは「解散せず」、一部の組合は「解散でよい」、残りの組合は「保留」。
当たり前の事として、組合員の考え方も聞かなければならないので、昨日での判断は出来る筈はない。
しかし、ダラダラと答えを先延ばししてしまっても、事態が悪化するだけである。
したがって、期限を今月末までとした。
先に投稿した、こだわり米、差別化米を専門に取り扱っている「はくばく:旧 和穀の会」主催の「花キラリ説明会」が、7月1日から東京、名古屋、大阪で開催される。
その中の、どこかの会場で、どこかの組合が、自分たちのブランドについての説明をする。
そして、その説明の中で、「中空知エコ米生産共和国」の今後の説明が必要となる可能性もあるからである。
ブランドを作り、育て、守り続けていくためには、「ブランドをどうして作ろうと思ったのか」「どこを目指していたのか」という、原点を忘れてしまってはいけない。
それが出来ていない産地のブランド米は、ほとんど数年後には話題にならなくなり、そのまま静かに消えていっている。