昨日午後、巨大な山が主催する、最後の説明会が四ッ谷で開催された。
始めの考えは「欠席」。
一昨日の考えは「遅く行って途中で帰る」だった。
なのだが昨日は、自分は準備中の段階から会場入りしていて、産地の人たちと少し話しをして、米屋が集まった会場の雰囲気を確信したら、帰る予定だった。
しかし実際は、「見届けなければ」という思いから、最後まで残っていた。
だから、用意された席には座らず、主催側と一緒に、会場の一番後ろに座り、参加者を後ろから見ていた。
巨大な山が崩れ落ち事は、全ての人が知っていて会場に来ていたため、活気があるようで、空気が重いという、独特な雰囲気が、ずっと続いていた。
各産地のプレゼンテーションも、全て暗い雰囲気の説明が続いたが、説明をしても、将来が見えないのだから、仕方がない事だろう。
「新システムを作りました。道を作りました。」と昨日の段階で、言う事が出来れば、プレゼンテーションも、かなり違ったのだろう。
説明会で感じたのは、「危機感が甘すぎる」だった。
全てを助ける事は不可能。
線引きや切り捨ては、当然ある。
自分はその線引きのどちらになるのか?
希少産地品種を持っていた事が、有利なのか不利なのか?
ラインナップが多い方が、有利なのか不利なのか?
流れに任せていた事が、プラスだったのかマイナスだったのか?
逆らっていた事が、プラスだったのかマイナスだったのか。
考えているようで考えていないように見えた。
まだ「何とかしてくれるだろう」という甘えが見えた。
パンドラの箱。
戦後時代。
弱肉強食。
色々な言い方をして、「甘えるな」と言い続けていたのに、最後まで理解されなかったようだ。