■世界文化遺産:国立西洋美術館
7月22日から24日の2泊3日の予定で東京に住んでいる孫のところへ行ってきました。
目的は、小学2年生と保育園に通っている孫がピアノ発表会に出演するということで応援に駆けつけました。
ピアノ発表会は22日に無事終了し、翌日は、特に予定が無かったことから、世界文化遺産に登録されたばかりの東京・上野の国立西洋美術館を見学することにしました。近くには、上野動物園や遊園地があったことから孫たちにとっても楽しい時間を過ごすことができるのではと思いました。
土曜日の上野公園は、イベントや大道芸、お祭りなどが開催されて、予想以上に沢山の人で賑わっていました。公園の人波を見ると流石に大都会という感じがしました。
西洋美術館に通じる並木道には、世界文化遺産登録の幟がはためき祝賀ムード一色になっていました。
西洋美術館に到着すると国内外から訪れた観光客で賑わっていました。
広場には、ロダンの「考える人」、「エヴァ」、「地獄の門」、「カレーの市民」の彫刻があり、沢山の人がシャッターを切りながら記念撮影をしていました。
西洋美術館は、コンクリート、鉄、ガラスを使って、工業化と都市化が進んだ時代にふさわしい、機能的で開放的な建築なそうです。確かに、鉄筋コンクリートの四角い建物で、今はやりの斬新的なデザインでもなく、何がどう良いのか一目では分からない建物でした。
ところが、戸外に開かれた1階の空間「ピロティ」や、展示室が四角いらせん状に外に広がる構造など、世の建築家たちにとっては興味が湧いてくる建物ということでした。
パリを拠点にした建築家ル・コルビュジエが手掛けた傑作で、西洋美術館の他にフランス、アルゼンチンなど7ヵ個所にある17作品の一つとして登録された例がない世界文化遺産になったそうでした。
行った当日は第4土曜日で、企画展を除いて無料観覧日になっていました。
ラッキーと思いながら拝観してきましたが、常設展示場は、第1次大戦で利益を得た経済人、松方幸次郎が、日本の人たちに見せたいとヨーロッパの美術品を集め、パリにあった約400点が第2次大戦中に敵国人財産としてフランス政府の管理下に置かれた美術品が、日本に寄贈返還され、展示のために作られたのが、西洋美術館ということでした。
今回、思いがけずに上野の森を訪れることができて、西洋美術館で名画や彫刻を観賞し、大いに充実した時間を過ごした一日でした。