江上剛 非情人事

江上剛さんの　非情人事　を読みました。
テレビの報道番組や経済番組のコメンテーターを務めるなど、幅広い活躍をされている作家さんですが
作品には銀行関連や金融物が多く、池井戸さんと同じく元銀行マンという肩書を持っっていらっしゃいます。
江上作品には、これまであまりなじみがなかったものの、全く初めてではないような気もして
過去ログを振り返ってみたら、昨年　金融庁　を読んでいました。
本当にブログって便利だなと思うのは、こんな時です。

あらすじ・・・・（「BOOK」データベースより）
サラリーマンにとって会社人生は人事がすべてと言っても過言ではない。
転籍人事にかちんと来た実力副社長、リストラを完遂した途端に自分の首を斬られた人事部長
合併銀行の派閥を背景にした熾烈な社長レースなど
「非情人事」を拝命した企業人の複雑な思いと行動を、鮮やかな筆致で描いた文庫オリジナル短篇集。

五分の魂／引き際／非情人事／悪い奴ら／追い落とし

長いものには巻かれろ・・・と言うのが、いわゆるサラリーマンの宿命ではありますが
それでも自分の信念やポリシーを守るために、上に逆らい、下に疎まれ
社会に抗って頑張っている、サラリーマンの心の揺れや決断の物語。
立場も地位もきっぱりと捨てるべき時もあるという、ちょっとスカッとする話が詰まっています。

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