nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

ジグムント ミウォシェフスキ 怒り上・下

2017-12-01 12:42:09 | 本・雑誌・ドラマ
 

ポーランド発、完徹必至の傑作ミステリ上陸、というフレーズに惹かれて ポチってしまった作品。
ジグムント ミウォシェフスキの 怒り上・下 を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)

ポーランド北部オルシュティン市の工事現場で、白骨死体が見つかった。
検察官テオドル・シャツキは、現場が病院に続く地下の防空壕だったことから、戦時中のドイツ人の遺体と考えていた。
ところが検死の結果、遺体の男は十日前には生きていたことが判明、この短期間で白骨化することはあり得ないという。
さらに調査を続けると、複数の人間の骨が入り交じっていた。
やがて、この男は生きたまま大量の配水管洗浄剤で溶かされて死んだことがわかるが…。
こんなミステリーがあったのかー「ポーランドのルメートル」が描く衝撃の傑作クライムノベルが日本初上陸!


防空壕跡から見つかった白骨死体の事件を捜査する検察官シャツキ。
身元は判明するものの、犯人に繋がる手がかりは一向に得られない。
プライベートでは高校生の娘との衝突をくり返し、苛立ちが募るさなか
検察局を訪れた女性から「夫が怖い」と相談を受けるが、虐待の証拠はなく、すげなく追い返してしまった。
部下ファルクにその対応を責められ、不安から彼女の家を訪れてみると、そこには瀕死の女が横たわっていた。
そして事件の真相に手が届こうとした時、シャツキ自身の身に思いもよらぬ事件がー。
衝撃過ぎるポーラスドミステリー、完結編。

ストーリーは2013年の11月に始まり、2014年の新年幕開けに終結します。
ポーランドの北部にあるオルシュティンという、地方都市が舞台。
常に着氷性の霧雨が降っていて、沼と森と交通渋滞の街・・・という
暗さを強調する描写が常に繰り返されて、底冷えの空恐ろしさともの悲しさが作品全体に漂っています。
謎の白骨死体発見とその後に起こるいくつかの事件の捜査に、ポーランドの男性による女性蔑視を絡めながら進んでいきます。
海外小説にありがちな設定認識に時間をとられるので、上巻はなかなか進みませんが
下巻に差し掛かるころには、わずかな隙にも読みたくなるほど引き込まれていきます。
もう少し丁寧に説明してよという終わり方でしたが、映画にしたら面白いストーリーかも。
ポーランドのピエール・ルメートル、と言われる作家だそうですが
本文にピエール・ルメートルが登場するくだりがあり、本人も意識しているのかもしれません。
もっと読みたくなったけど、残念ながら現段階で翻訳されているのは、この作品だけのようです。

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