宮部みゆきさんの 悲嘆の門 上・中・下 を読みました。
あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)上
インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。
大学一年生の三島孝太郎は、先輩の真岐に誘われ、五カ月前からアルバイトを始めたが
ある日、全国で起きる不可解な殺人事件の監視チームに入るよう命じられる。
その矢先、同僚の大学生が行方不明になり…。
“言葉”と“物語”の根源を問う、圧倒的大作長編。
中
失踪した同僚の森永を探す三島孝太郎は、西新宿セントラルラウンドビルで元捜査一課の刑事・都築に出会う。
だが、そこで二人を待ち受けていたのは、まさに“怪物”と呼ぶべき存在だった…。
“狼”を名乗る謎の美少女・森崎友理子との遭遇。
クマー社長・山科鮎子を襲う悲劇。
悪意による“物語”が拡散され、汚濁に満ちた闇が日常へと迫る中、正義と復讐に燃える青年は、ある決断を下す。
下
おまえは後悔するー。
度重なる守護戦士の忠告に耳を貸さず、連続切断魔の特定に奔走する三島孝太郎。
なぜ、惨劇は起きたのか。どうして、憎しみは消えないのか。
犯人と関わる中で、彼の心もまた、蝕まれていく。
そうした中、妹の友人・園井美香の周囲で積み重なった負の感情が、新たな事件を引き起こす。
都築の、ユーリの制止を振り切り、孝太郎が辿りついた場所。“悲嘆の門”が、いま開く。
上中下三巻ということもあり、読み応えたっぷりの物語です。
ミステリー?猟奇殺人サスペンス?と思ったら、なんだか話がとてつもない方向に流れていき
着地どころがわからないくらい、難解な設定や堅苦しい単語が満載で、現実からかけ離れた壮大なSF話。
人の心の奥底に迫り、倫理観、宗教観、人生観のすべて網羅しながら、人として生きるとは何かに迫る難しい物語。
読み切った達成感はありますが、浮世離れのストーリーであるがゆえに、納得はできない感じで読後の感動は少ないですね。
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悲嘆の門(中) (新潮文庫) [ 宮部 みゆき ]価格:680円(税込、送料無料) (2018/1/12時点) |
悲嘆の門(下) (新潮文庫) [ 宮部 みゆき ] |