昨日はシンフォニーホールに、アシュケナージ父子のピアノ・デュオコンサートを聴きに行きました。
アシュケナージ(父)は、今は指揮者として活躍している姿を見ることが多いけれど、もともとはピアノの演奏家として、その素晴らしい音色で世界の人々を魅了してきました。
私も以前、彼が演奏したベートーベンのピアノソナタのCDを姉からもらっていて、その頃は幾度となくそのCDに耳を傾けたものでした。
今回、そのアシュケナージが、息子で同じくピアニストのウ゛ォフカ・アシュケナージと一緒に来日するというので、早速チケットを取って聴きに行くことにしたのでした。
アシュケナージ父子が舞台に登場すると、まず私の心をとらえたのは、アシュケナージ(父)の何とも言えない可愛らしさでした。
実際に背もちっちゃいのですが、もちろんそれが“可愛らしさ”の主な要素ではなく、大ピアニストにして大指揮者でもある彼が、そんな事をみじんも感じさせない、はにかんだ笑顔と、ちょっとひょうきんとも言える足取りで舞台に登場されたのが、私に“可愛らしさ”を感じさせたんだと思います。
息子さんの方は、背も高くスラッとされてて、こちらも、誠実で上品な人柄を感じさせる方でした。
さて実際の演奏の方ですが、言うまでもなく、素晴らしかったです!
私はピアノの演奏を生で聴くと、いつも、音のシャワーを浴びている感じがして、心身ともにとても心地よいのですが、今回はその音のシャワーがいつもの2倍…心地よくないはずがありません!
どの曲も素敵でしたが、なかでも私が一番好きだったのは、ラウ゛ェルの“ラ・ウ゛ァルス”という曲でした。
初めて聴く曲でしたが、この曲は、曲想がとても変化に富んでいて、高音から低音まで音域も広く、低音は圧倒的な音のボリュームに心地よく圧倒され(まるで逆巻く流れに身を浸しているようでした)、高音は美しいトレモロに身をゆだねて、うっとり!でした。
ほんとに幸せな夜でした。
*写真を入れたいんだけど、入れ方がわかりません。アチコチさわってみましたが、せっかく書いた文章が消えてしまうとショックなので、今日も写真なしです(涙)