のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

≪風の彫刻家≫新宮晋氏の世界

2011-10-16 18:49:20 | NHKテレビ「日曜美術館」

 私の好きなテレビ番組の一つに、NHKの日曜美術館がある。

 今日は、「風の彫刻家 新たな挑戦」と題して、新宮晋さんを取り上げていた。

          ←新宮晋さん(1937年大阪生まれ。現在、兵庫県三田市在住)

 新宮氏は東京芸術大学を卒業後、初めは油絵を描かれていたが、しだいに屋外彫刻に魅せられて、風を受けて動く彫刻の制作に向かわれていったとのことだ。

 私が今まで何気なく目にしていた、大阪万博跡地の千里北公園に置かれた「風の道」(下の写真、上)や、大阪天保山、サントリーミュージアムのそばにおかれた「波の記憶」(下の写真、下)などの作品が、彼のものであることを、今回初めて知った。

                          

                     

 三田市にアトリエを構えられてからつくられた作品の数々は、三田の自然の中で、風を受けていきいきと(時に勢いよく、時にゆるやかに優雅に)動いて、自然の美しさをさらに増幅させている。

                    

                    

 彼の活動は、もちろん日本にとどまることなく、9.11で破壊された太平洋トレードセンターのそばにあった屋外彫刻も、彼の作品だったとのこと。

 また≪ウインドキャラバン≫と銘打って行われたイベントでは、フィンランドやモロッコ、モンゴルなどの広大な自然の中に彼の作品を置いて、それぞれの自然と作品との見事なコラボレーションを実現した。

                    

                    

 その彼が、今取り組んでおられるのは、≪ブリージング アース(自然エネルギーの村)≫の創出計画だ。

 広い大地(そこには農地もある)に、劇場やコンサートホール、レストランなどの(自然に完全に融合した)施設がつくられ、それらは、風や太陽光による自然エネルギーによって動き、レストランでは、有機農法でつくられた野菜による美味しい料理が供されるとか…。

 ほんとうに素晴らしい、夢のような計画!

 私は、その計画の、できるだけ早い実現を、願わずにはいられない!

 それから最後にもう一つ。

 今年、三田の田んぼの中に、(彼が、究極の風のアートと言われる)鯉のぼりが現れた。

                   

 それは、東日本大震災で被害を受けられた人々に対して、地元の人たち(子供からお年寄りまで)が送るエールとして作られたものだそうだ。

                   

 そして新宮氏はそれを≪元気のぼり≫と呼ばれている。

 この≪元気のぼり≫は、今後仙台の美術館に送られ、来年の春には、東北の空を、文字どおり“元気に”泳ぐということだ。