毎年律儀に年賀状をくださっているTさんから、今年は年賀状が来ていない。
Tさんの年齢は正確には知らないけれど、私より年上であることだけはハッキリしている。
Tさんに何かあったのだろうか?
そう思っている矢先、Tさんの息子さんから葉書が来て、彼女が重い病気で入院されていることを知った。
早速息子さんに電話してみると、入院されている病院が、私のマンションから程近い「済生会中津病院」であることが分かった。
息子さんにお見舞いに行ける状態かどうかを確かめると、病状はかなり深刻ではあるけれど、お見舞いは大丈夫だとのこと。
そこで私は予定の無かった12日(木)に、とにかく彼女の顔を見たくて病院を訪ねた。
彼女はベッドに横たわったまま身動きもできない状態で、私の顔をぼんやりと不思議そうに見られた。
私は名まえを名乗ったが、初めはよく分からないようだった。
息子さんから、薬の副作用で記憶が曖昧になっていることを聞いていたので、私は彼女の反応には驚かず、彼女との思い出話を
喋りながら彼女の手を取った。
すると、彼女の顔にかすかに笑みが浮かび、かつて彼女が私を呼んでおられた呼び方で、小さい声ながら私を呼ばれた。
そして、「来てくれたん!?」と、嬉しそうに言われた。
それからしばらく私たちは、会話を交わした。
会話と言っても、私が一方的に喋り、彼女がそれにかすかに答えられるというものではあったけれど‥。
私が「マンションからすぐだから又来てもいい?」と言うと、彼女は即座に「いいよ!」と答えられた。
そして、「もう遅いから今日は帰り!」と、年下の私を気遣うように言われた。
私は何だかホッコリしたような悲しいような気持ちになって、病院を後にした。 (近いうちに又来ることを心に決めて!)
病院を後にした私は、その足で梅田に出て、ちょっとした買い物をした。
そして地下鉄に乗って帰ろうとして、割引乗車カードを取り出そうとしたが、バッグの所定の場所にカードが無い!
この間の携帯に続いて、又しても、紛失騒ぎだ!
私は仕方なく、帰りも歩くことにした。 (帰って捜すと、カードは、別のコートのポケットの中から見つかった。)
歩いて帰る途中、ホテル・阪急インターナショナルのところまで来たとき、私はビックリ仰天した。
というのは、ホテル横の道の両側に、黄金のド派手なイルミネーションがチカチカしていたから。
「いくら派手好きの大阪人と言っても、コレって余りに趣味が悪いんちがう!?」
私はちょっと情けなくなりながら、それでもこのド派手さを悪い記念として残しておこうと、カメラを取り出した。
そして、シャッターを押したのだが、写真を見ると、黄金のチカチカが抑えられて、そんなにド派手でもなかった。(でも、実際は
本当に恥ずかしくなるようなド派手さだったのです‥。)
一旦写真を撮ると、続いて他も撮りたくなるのは、いつもの私の習い‥。
以下、そのとき撮ったホテル周辺のイルミネーションの幾つかを、載せさせていただきます。
次は、インターナショナルから離れて、建物などを撮った写真です。
毎日テレビの電波塔
街中のシンプルな教会 夜のピアスタワー