金木犀の香りを嗅がないで秋を過ごすのは、何とも味気ないものです。
でも、お隣のマンションの金木犀の木が無くなってからは、金木犀の花の咲く時期が、分からなくなってしまいました。
今までは、金木犀の花が咲くと、お隣のマンションの木から、我が家のベランダにもその香りが流れ込んできたものです。
「ああ、金木犀の花が咲く時期になったんだなあ!」
私は嬉しくなって、お隣の金木犀はもちろん、市営住宅の庭にある金木犀のもとも訪れて、その芳しい香りを思いきり吸い込ませてもらっ
ていたのです。
しかし、今年はそうはいきません。
故郷の姉のブログには、ずっと以前に、「家の金木犀の花が咲いた」と書かれていて、花の写真も載せられていました。
なので、「あ~あ、今年は金木犀の香りを嗅がないままで、冬を迎えるのか。」と、淋しい気持ちで日を過ごしていました。
ところが!
つい最近、「市営住宅の金木犀が咲いているよ!」と、Iさんが教えてくださいました。
私は早速月曜日(21日)に、カメラを持って市営住宅の金木犀のもとを訪ねました。
金木犀の木が見える所まで来ると、かすかにだけど、甘い香りが漂ってきます。
さらに、金木犀の金色の花のつぶつぶが見えるところまで近づくと、濃厚な甘い香りが私の鼻をつき、私はウットリした気分に浸りました。
今年も金木犀の花は、ビッシリと枝に付いています。
その花の一粒一粒から放たれる香りは、木全体では更に大きい香りの塊りとなって私を包み、私はその甘い香りに酔いしれました。
散り始めた花びらが、地面に少しだけ落ちていた。
出掛けるときは、金木犀の花を見たら帰ろうと思っていたけれど、出てみると、せっかく出て来たのだから、序でに周りをぶらついてみよう
という気になってきました。
行く先は、やっぱり中津公園。
公園への道を歩きながら見つけた花。
公園では、銀杏や桜の葉が色づき始め、百日紅には既に花は無く、小さい実ができていました。
公園で見かけた花など。
公園の出口の傍の市営住宅のお庭では、今年も沢山のホウキグサが葉を伸ばし、下から少しずつ赤くなっていました。
色づいてゆくホウキグサを眺めカメラに収めると、私は満足して帰途についたのでした。