のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

≪コンサート≫~女神たちの“愛のうた”~

2012-10-29 21:25:38 | 日記

 千住真理子さん・長谷川陽子さん・仲道郁代さん、三人の女性によるコンサートが、昨日(28日)、シンフォニーホールで行われた。

            

 

 ヴァイオリンの千住真理子さんのコンサートには、私は何度か行っている。

 ピアノの仲道郁代さんは、テレビではよく見・聴きしているものの、生で彼女のピアノを聴くのは、今回が初めて。

 チェロの長谷川陽子さんのことは、恥ずかしながら、今回のコンサートまで知らなかった。

 

 私は、仲道さんのピアノをナマで聴いてみたかったし、ナマでは聴いたことのないチェロの演奏も、一度聴いてみたかった。

 そして、第一線で活躍されている三人の女性演奏家が、共演によって、どんな素敵な音の世界を生み出されるのか、期待は大きかった。

 

                             ≪昨日のプログラム≫

                  

 

 最初の曲は長谷川さんのチェロだったが、長谷川さんが演奏を始められると同時に、私は、チェロの音色が私たち人間の身体にとてもよく合う音であ

ることを感じた。

 演奏の間中ずっと、チェロの音は、静かに心地よく私の身体に流れ込んできて、私の身体を満たした。

 

 仲道さんのピアノも、とてもステキだった。

 特にドビュッシーの「月の光」は、月のかけらや星くずが降り注いでくる感じがしてウットリだった。

 千住さんのヴァイオリンは、言わずもがなだ。

 

 三人によるピアノ三重奏曲「大公」(ベートーヴェン)の演奏では、互いの音が絡み合い、絡み合うことで、音はさらに深みを増していくようだった。

 アンコールで演奏された、メンデルスゾーンの三重奏曲も素晴らしかった。

 

 満足して会場を後にした私たち(昨日はKさんと一緒だった)は、阪神ホテルの「花座」で食事した。

 ふだん、あまり料理の写真を撮らない私だが、昨日のコース料理の中の1品は、秋らしいしつらえがステキだったので、撮っておいた。

              

 

 昨日は、「耳福」にも「口福」にも恵まれた一日だった。

 

 

 


ごちそうさまでした♪

2012-10-29 18:57:27 | 日記

 幼なじみのAさんの旦那さんが、少し前に手術をされた。

 その時のちょっとしたお見舞いに対して、Aさんご夫妻が買い出しで手に入れられた新米と野菜、それに栗やお肉などを加えて、先日わざわざ私のマ

ンションまで車で運んでくださった。

 本当にありがたく、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 いただいた物は、明くる日の朝食に、下手ながら調理(って言えるかな?)して、全部いただいた。

 新米は、栗を入れて、栗ごはんに。

 お肉は、本当はすき焼き用の上等なものだったが、甘辛く焼くというモッタイナイ食べ方になってしまった。

 とにかくその日の朝食は、オール“Aさんご夫妻からのいただきもの”だったが、栄養満点、しかも、本当に美味しかった!

 Aさんご夫妻、本当にありがとうございました!

 感謝の気持ちを込めて、恥ずかしながらその日の朝食の写真を、載せさせていただきます。

           

 

 そして、Aさんご夫妻のご健康を、心より祈っています。

 

 

 次に、最近の公園と我が家の花を少しだけ載せさせていただきます。

             

                     (公園の花たち)                            (公園のシュウメイギク)

 

                   

            (ベランダの南天の色づき具合はこんな感じ〈22日〉~この南天も以前Aさんからいただいた。)

 

        

                              ≪最近買った2つの鉢植え≫

           (左)アンスリューム                           (右)富士のニオイザクラ〈ルクリア〉

          

 

 


阪急百貨店の二期棟完成オープン!

2012-10-29 17:12:46 | 日記

 長らく改装工事を行っていた阪急百貨店が、この程二期棟の改装を終わって、25日に新たな売り場をオープンした。

 その前日の24日に、友人・Mさんのお誘いで、私も、新装なった阪急百貨店の見学に行ってきた。

 (と言うか、私たちはそれを口実に、久しぶりに食事とお喋りを楽しむのが、第一の目的だったが‥。)

 

 阪急百貨店のショーウインドーには、以前(改装前)からいろいろ面白い仕掛けがあって、それを見るのが楽しみの一つだった。

 改装後のショーウインドーは、前とはだいぶ趣きを変えていたが、ヤッパリなかなか面白い!

 当日は、その前を、招待されたお客さんが、ゾロゾロと歩いておられた。

           

 

           

 

 

 新しい阪急百貨店の売りの一つは、いろんなイベントができる「祝祭広場」というかなり広いスペースを、百貨店内に設けたこと。

                 

 

              

 

 その日は、新車の展示が行われ、たくさんの人でにぎわっていた。

 

 しばらくすると、若い女性による、パフォーマンスが始まった。

               

 

        

 

 阪急百貨店の全面オープンは11月になってからだが、この「祝祭広場」では、今後いろんなイベントが予定されているらしい。

 これから後も、みんなが集える楽しい場所になってほしいと思った。

 

 

 

 


大阪湾の夕陽を見に‥。

2012-10-28 11:50:08 | 日記

 22日の夕方、ご近所のMさんが車を出してくださって、大阪湾まで夕陽を見に行くことになった。

 ジョギング好きで大阪湾までよく走られるMさんは、私に、大阪湾に沈む夕陽の美しさを、今まで何度も話されていた。

 機会があればぜひ私も連れていってほしいとお願いしていたのが、22日に実現したのだ。

 もちろん、私はジョギングは無理!

 そこで、(車の運転もされる)Mさんの車で、大阪湾の近くまで行っていただくことになった。

 

 淀川べりの道を車で走って、途中の駐車スペースに車を置き、そこからは歩いて大阪湾へ向かった。

 淀川の堤防には、セイタカアワダチソウが、今を盛りと繁茂していた。

       

 

 

 歩いている途中から(ある意味では、行く前から)、その日の空模様には、ちょっと気掛かりな点があった。

 その日は、日中はよく晴れるものの夕方からは次第に天気が崩れると、天気予報も言っていたから。

 きれいな夕陽を見る事ができない可能性は大きかったが、Mさんの都合がつくその日に、とりあえず行ってみようということになった。

 

  大阪湾到着。

 予想どおり、西の空にはかなり厚い雲が広がり、雲の切れ間から時々お日様が顔を出すという状態だった。

           

 

         

 

                    

                      

 

                    

 

 

 そして初めは海のすぐ上には無かったのに、そこにも雲が現れてきて、それがだんだん厚みを増してきた。

 これでは、海に沈む夕陽を見る(撮る)のはとてもムリだ。

 案の定、いったんちょっとだけ顔を出した太陽は、すぐに海の上の雲の中に隠れてしまった。

 

 私は、落日後の海の風景と、海岸の岩に打ちつける波を撮って、その日の写真撮影(ちょっとオーバー!)を終了した。

            

    

               

 

 Mさんは、次またお天気のいい日に車を出してくださるとのこと。

 私は今からその日を楽しみにしている。 

                    

 

 

 


金木犀の香りに包まれた、父の命日。

2012-10-25 18:37:29 | 日記

 10月22日は、父の祥月命日だった。

 父が96歳でこの世を去ってから、もう16年が過ぎてしまった。

 一度も入院することなく、最期の1週間だけは床に臥せったものの、それでもトイレにも自分で行き、誰にも手間を掛けずに、一人で逝った‥父。

 我が父ながら、本当に立派なものだと思う。

 

 例年だったら、父の命日に金木犀が香るということは、まず無いのだけれど、前のブログに書いたように、今年の大阪は、ひどく季節の歩みがのろ

い。

 そこで、父の命日の22日は、金木犀の甘い香りに包まれた一日となった。

 お隣のマンションの金木犀も、ずいぶん花を付けて、ベランダに出れば、馥郁とした香りが、私の鼻をついた。

      

 

 父の、金木犀にまつわる想い出が特にあるわけではないけれど、金木犀の香りに包まれて亡き父を思い出すのは、何かちょっと幸せでもあった。

 

 そして奇しくも、父の命日のこの日の夕刻、予定日から5日遅れて、姪が第2子を無事出産したのだった、。

 

 

 

                  


長居公園の秋桜と薔薇(2) ≪薔薇の部≫

2012-10-25 16:57:45 | 日記

 コスモス園のすぐ近くに、こちらは常設のバラ園がある。

 秋桜を堪能した私は、バラ園へと足を運んだ。

              

 

 秋の薔薇は、春のと比べて、全体に小振りだけれど、引き締まった、色の美しい花が咲くのだそうだ。

 でもこの日は、まだ花数が断然少なかった。

 秋の薔薇の盛りは、もうちょっと先のようだ。

 それでも私は、できるだけ形と色のいい薔薇をさがして、写真を撮っていった。

 

 (以下、またランダムに、撮った写真を載せさせていただきます。)

           

 

                

               

 

 

      

 

 

               

 

 

        

 

 

               

 

 

 長居植物園は、5時閉園。

 その日は、梅田で、姪の子ども(大学生)と一緒に食事することになっていたので、ちょっと早めに帰ろうと思っていた。

 でも結局閉園ギリギリまでいて、バラ園にも夕暮れが迫ってきた頃、慌てて植物園を後にして、地下鉄に飛び乗り梅田に向かった、私でした。

                

               

 

 


長居公園の秋桜と薔薇(1) ≪秋桜の部≫

2012-10-25 15:47:40 | 日記

 21日(日)は、長居公園に行った。

 長居公園の秋桜は、それまで見たことがなかった。(今までは、万博公園の秋桜ばかり見に行っていた。)

 インターネットによると、長居公園の秋桜はその日くらいが見頃で、次の日曜日(28日)には、秋桜の摘み取りが行われる、とのことだった。

 それに、公園のバラ園では、秋の薔薇がだいぶ咲いてきている、という情報もあった。

 

 私は、初めての“長居公園の秋桜”と、“秋の薔薇”を見に(春の薔薇は何度か見に行ったことがある)、午後になってから長居公園に向かった。

 

 長居植物園に入ってすぐの所で、サルビアの花が、秋の強い陽射しを受けて、燃えるように咲いていた。

 その赤は、やはり見事!と言うほかはない。

              

 

 

 そこを過ぎると、コスモス園へ誘うかのように、道沿いに、背丈の低い可愛らしい秋桜が、植えられていた。

 また、自然史博物館の前の花壇に植えられた、ピンクと白のベゴニアも、なかなか見事だった。

           

 

 

 

 コスモス園に到着。

 長居公園のコスモス園は、万博公園に比べると、その規模ははるかに小さかった。

 でもそれ故に、通路のすぐ傍まで、花が密集して植えられているので、写真を撮るのには、至極都合が良かった。

              

 

 

 (ちょっとシツコイけれど、以下しばらく、秋桜の写真を載せさせていただきます。)  

 

       

 

 

               

 

 

    

 

 

               

 

 

 長居公園の秋桜は、全体の4分の3くらいはピンク系で、残りの4分の1くらいの場所に、薄いイエローの秋桜が植えられていた。

 この秋桜は、黄色系とは言っても、以前のキバナコスモスと違って、色がとっても淡い。

 ピンク系の秋桜ともよくマッチして、なかなか綺麗だった。

            

 

            

 

 

         

 

 一面のコスモス畑と言うには、規模はちょっと小さいけれど、私はそれでも十分満足して、コスモス園を後にした。

 

                     

 

        

 

 


メッチャ可愛かった!でも、それだけではない「牛田智大くんのピアノリサイタル」

2012-10-24 23:24:30 | 日記

 去年の「題名のない音楽会」で初めてその存在を知ったときから、私の心に強い印象を残していた、牛田智大(ともはる)くん。

 まだ12歳。 (もしかしたら、最近13歳になったのかも‥)

 その年齢で、“神童”とも“天才ピアニスト”とも讃えられている彼のピアノリサイタルが、22日にシンフォニーホールで行われた。

         

                                       (今回私は初めて、舞台裏手の2階席のチケットをとってみた。)

 

 

 彼は、クラシックの演奏家として史上最年少でCDデビューを果たし、今までに数々の賞を獲得してきた。

 でも私は、そのような彼の実績とは関係なく、彼が1年前のテレビで見せた、あの可愛くあどけない表情と、そんな彼があの時、全身を使って創り出し

た情感豊かな音の世界とを、絶対にナマで見たい!聴きたい!と思って、チケットを取ったのだった。

 

 少し神妙な面持ちで、舞台に登場した牛田くん。

 彼の姿が舞台に現れると、客席からは思わず「カワイイ!」という声が漏れ、会場には、あたたかく優しい空気が流れた。

 彼はまだ、本当にあどけなかった。

 12歳という年齢よりも、ずっと幼く見えた。

 演奏を始める前に挨拶をした彼の声は、まだ変声期前で、少女の声と言ってもいいほどのものだった。

 彼の声を聞いた聴衆の中からは、再び、愛情のこもった「カワイイ!」の声‥。

 

 でも演奏が始まって、彼のピアノが音を奏でると、そこには、「幼さ」を全く感じさせない音の世界が広がった。

 今回の演奏曲目は、次のとおり。

                       

 

 私は今回、事前の予想とは違って、汪立三の「組曲“東山魁夷画意”より~第4曲“波声”」や、リストの「ハンガリー狂詩曲~第12番」などの、どちら

かと言うと、力強い曲の演奏に、よりいっそう心を動かされた。

 あの幼い身体のどこから、あんなに力強い、変化に富んだ音が出てくるのだろう!?

 私は、“優しく情感豊かな”だけではない、彼の音の世界の拡がりを感じて、とてもうれしかった。

 

 次に会うとき、彼は、どんな新たな音の世界を、我々に示してくれるのだろう!?

 私は、彼の更なる高みへの挑戦を心から願って、演奏会場をあとにした。

 

 シンフォニーホールと我がマンションとは、直線で結べば結構近い距離にある。

 そこで私は最近、贅沢だとは思いつつ、タクシーで行くことが多くなった。

 一人の場合は、帰りもついついタクシーに乗ってしまうのだが、この日は歩いて帰ることにした。

 牛田智大くんのピアノの音の余韻に浸りながら‥。

 

 途中、朝の公園よりももっとたくさん花を付けた金木犀が、甘く濃厚な香りを辺りに放っていた。

            


大阪の秋の深まりは、例年より10日くらい遅れて‥。

2012-10-24 22:02:27 | 日記

 22日朝の公園付近の花たちから、私は、今年の季節の歩みがずい分遅れていることを、改めて知った。

 

 10月も下旬になっているというのに、市営住宅のお庭では、未だに萩の花が咲き、夕顔がかなりの花を開いているのだ。

                   

 

        

 

 

 “それならもしかして!?”

 と、(やはり市営住宅にある)金木犀の木の下に急いで行ってみると、案の定、この間まで葉っぱだけだった木の枝に、黄色い

花(蕾)が付き、芳しい香りが流れ始めていた。

      

   

 

 前日京都で金木犀の花を見つけた時から、“大阪の金木犀の花はとっくに終わってしまった”という私の認識は、もしかして間違いではなかろうか?

という思いが頭をよぎっていたが、それがこの朝、奇しくも証明されることになったのだ。

 

 大阪の金木犀は、今から盛りを迎えようとしているのだ!

 

 それにしても、しつこいようだが、私の去年までの記憶で言えば、金木犀が咲くのは、(以前の)“体育の日”(10月10日)前後のはずなのだが…。

 

 今年だって、9日位にテレビが、東京の金木犀が甘い香りをあたりに漂わせていると報じていたし、島根の姉のブログにも、11日だったか金木犀の

花便りと写真が載せられていた。

 私は去年の私のブログを開いて、大阪で、去年は一体いつ頃金木犀が咲いたのか、確かめてみた。

 するとやはり、10月12日のブログで、私は、金木犀の花が咲いたことを、喜びを込めて報告していた。

 

 ということは、大阪では、今年は金木犀の開花が、例年より10日は遅れたことになる。

 考えてみれば、今年の残暑はコトノホカ厳しかったし、9月の末・10月の初旬になっても、日中の陽射しの強さは、生半可じゃなかったもんなあ!

 植物たちは、そういう気象条件に、正直に反応しただけに過ぎないんだ…。

 私は、ちょっと複雑な思いと共に、ここ大阪でも、(一旦は諦めていた)金木犀の馥郁たる香りを、これから存分に楽しめることを、喜んだ。

 

 

 金木犀&花たちのこととは、話題が変わるけれど…。

 今朝の公園で、久しぶりに、新顔の可愛いワンちゃんに出会った。

 ワンちゃんの名前は、リキくん。

 見てのとおり犬種はチワワで、弱冠10ヶ月だそうだ。

 そして、リキくんとチビちゃんの間ではこんな光景が繰り広げられて、周りにいた人間たちを微笑ませた。

 

      

 

 

 

 


展覧会のハシゴ(2)~≪京都編≫

2012-10-23 19:30:15 | 日記

 大阪で「展覧会のハシゴ」をした日の翌日(19日)には、今度は京都で“同じハシゴ”をするハメになった。

 いくら芸術の秋だからと言って、2日連続の「展覧会のハシゴ」は、私自身ちょっとイタダケナイものがあったが、その後の予定から考えて、どうしても

翌日の19日に行くしかなかったのだ。

 

 その日の展覧会は、京都市美術館での≪大エルミタージュ美術館展≫と、京都国立近代美術館での≪高橋由一展≫。

              

 

 

 2つの美術館ともに、京都岡崎公園内にある。

 公園手前には疎水が流れ、疎水の向こうに東山が連なっていて、私はここに来ると、いつも心が落ち着く。

 そして美術館エリアに入ると、平安神宮の朱の大鳥居が、デンと立って存在感を示している。

     

 

 

 まずは、「鮭」の絵で有名な≪高橋由一≫の展覧会から観ることにした。

                   

             ガラスが光って中がよく見えないけれど、これに代わる写真がないので‥(涙) 

 

 高橋由一は、中学校の美術の教科書にも、その代表作「鮭」と共に、近代洋画の先駆者として、紹介されていたと思う。

 だから、知らない人ではなかったが、私は今度の展覧会まで、正直余り関心を持っていなかった。

 でも、今回の展覧会で、彼が人生の半分を“江戸の世”の武士として暮らされたこと、そんな境遇の中で、洋画の開拓者としての作品群を生み出して

いかれたことを知り、強い尊敬の念を感じずにはおれなかった。

 今まで彼の絵から感じる(それでもってあまり好きになれなかった)“暗さ”や“リアリズム”も、そのような事情を知れば、却って“愛しく”感じられた。

 私は、実直そうな彼の(ちょんまげ姿の)「自画像」と、あと2枚絵葉書を買って、彼への新たな尊敬の気持ちを、心に留めておくことにした。

                 

 

 

 次は、≪大エルミタージュ美術館展≫

              

 

 何を隠そう!

 私は30数年前の初めての海外旅行で、エルミタージュ美術館に行っているのだ!

               

 

 だから、上の写真のエルミタージュ美術館の建物は、私にとってなんとも懐かしい建物だ。

 でも残念なことに、その頃、美術に対してほとんど知識も関心も持っていなかった私は、建物の外観はよく覚えているけれど、内部の展示物について

は、全くと言っていいほど、覚えていない。

 だから、エルミタージュ美術館の絵の鑑賞は、今回が初めてと言っても過言ではないのだ。

 

 膨大なエルミタージュ美術館の収蔵品。

 その中から今回は、15世紀から20世紀までの、名の知れた画家の素晴らしい作品が、たくさ~ん来ていた。

 私はふだん宗教画にはほとんど興味がない。

 キリスト教徒ではない私には、宗教画の世界は理解しがたく、はたまた見ていると、心が重たくなってくるのだ。

 けれど今回来ていた宗教画は、どれも明るく美しく、私はそれらを観て、なんだか不思議な幸福感に満たされたような気がした。

 近代~現代の作品も、名立たる画家のステキな作品が勢ぞろいしていて、本当に楽しい展覧会だった。

 観ていて、私はウキウキしてきた。

 観終わったあと、私は絵葉書を10枚も買っていた。

             

                 

 

 

 ふつう展覧会を2つも観ると、(その展覧会がたとえ素晴らしくても)大抵かなり疲れるものだ。

 でも、この日は、全く疲れなかった。

 むしろ、心はウキウキ・ルンルンって感じ!

 

 外に出ると、疎水の風景が、コローの絵のようだった。

 初めて意識して見た「京都図書館」のレトロな建物も、なかなかステキ!

              

 

                    

 

 平安神宮まで足を伸ばしてみた。(中にまで入る元気は、さすがに無かったけれど‥)

                

 

 平安神宮に行く途中で、芳しい香りが私の鼻を突いた。

 ム、ム、この香りは…!?

 近くの木を見てみると、そこにはやはり、“金木犀”のまだ開き始めたばかりの、可愛らしい花(蕾)があった。

                

 

 京都は確かに、大阪よりはだいぶ北…。

 でも大阪ではるか以前に散ってしまった(と、この時は思っていたのだ…)金木犀が、京都では今頃咲き始めるの!?

 私は不思議に思いつつも、大阪でかげなかった香りを、思いっきりかいで、その場をあとにした。

 

 心身ともに元気溌溂の私は、帰りは白川沿いの路を歩いて、四条河原町まで行くことにした。

 白川沿いの路は、私の好きな路の一つ。

 川端の風情を楽しみつつ、ブラブラと歩いていった。

             

 

 

          

 

 30分以上歩いて、やっと、四条大橋に着く。

                            《四条大橋からの、鴨川の眺め》

                  

 

 私はこの日も、夕食は外で食べることにした。

 四条河原町と言えば、“志る幸”の「利休弁当」だ!

 と、心に決めて歩いていると、もう夕闇が迫ってきて、“先斗町”にはネオンが灯り始めていた。

                  

 

 志る幸の利休弁当は、その日も美味しかった。

 展覧会は大満足だったし、帰りのそぞろ歩きも楽しかった!

 最後の食事も、“口福”だ!

 私は、なんとも、し・あ・わ・せ!!

 

 それにしても私って、なんとも安上がりな女やなあ!

 ちょっとの事で、すぐに“しあわせ”になれるんだもの‥。

 でも、いつも自分を不幸だと思っているよりは、エエかもな!

 

 そんな他愛もないことを思いつつ電車に乗った私だったが、電車に乗った途端に、今までの疲れがドッと出た。

 私は、久しぶりに居眠りしながら電車に揺られて、大阪に帰ってきた。

 

 

       

        

   

 

 

 

 

 

               


展覧会のハシゴ(1)~≪大阪編≫

2012-10-21 13:17:57 | 日記

 病み上がり(ちょい、オーバー!)でダンスに行った日の翌日(18日)は、やっぱり身体に疲労感が残っていた。

 ホントはその日は、一日家でユックリしていた方がイイのだけれど‥‥そうもいかない!

 なぜって、今は芸術の秋!

 いろんな展覧会が開かれていて、中には会期終了が間近に迫っているのもある。

 そこでその日(18日)は、手近な大阪の展覧会2つを、観に行くことにした。

 

 一つ目は、難波高島屋で開かれている「バーナード・リーチ展」。

                

 

 バーナード・リーチの作品は、今まで大山崎美術館などでわりとよく観ている。

 でも、今回の展覧会は、彼の生涯を通しての活動の全体に迫るものとして、企画されている。

 今まで知らなかった作品も多く、彼のイギリスでの窯作りや、日本各地の窯元を訪ねて研鑽を積まれたことなど、新たに知ったことも多かった。

 

 

 

 二つ目は、大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室で行われている、「ザ・大阪ベストアート展」。

       

 

 「(仮称)大阪市立近代美術館」は、名前のとおり、国内外の近代美術を中心にしたコレクションを多く有している。

 私の好きな佐伯祐三の作品も多く、私(だけではないと思うが)は、この美術館がしかるべき場所に、正式に早く建設されることを願っている。

 数年前には、モディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」が、新美術館建設・オープンの目玉の作品として、かなりの高額で購入もされた。

 でもなかなか事は進まず、今も、出光ビルの最上階に、間借りしている状態だ。

 今回そこで、皆さん(市民や学生・小中学生など)の投票によって選ばれた作品50点が、「ザ・大阪ベストアート展」として展示されている。

 投票で選ばれた作品というだけあって、比較的馴染みの作品・画家のものが多く、親しみやすい展覧会だった。

 

 佐伯祐三を始め、これまで好きだった作品は、今回もヤッパリよかった!

 でもこの展覧会で、私は新たに、岸田劉生の「静物」(下の写真)の醸し出す“静かな存在感”に、いたく心惹かれた。

                 

 

 私は、(安い)額付きでこの絵葉書を買い、家に帰って、早速パソコン台の上の棚に置いて、満足した。

                  

 

 それ以外にも、気に入った何枚かの絵葉書を買い求めた。

              

 

     

        佐伯祐三「レストラン(オテル・デュ・マルシェ)」               アンドレ・ドラン「コリウール港の小舟」

 

 

 好きな絵の中には他に、福田平八郎の「漣」や、荻須高徳のパリ風景を描いた絵もあったが、残念ながら絵葉書は売っていなかった。

 

 久しぶりの美術鑑賞の余韻に浸りつつ、夕食を外でとってから、家に帰った。

 


“雨”と“咳”とをおして‥「ダンス」に!

2012-10-18 10:44:43 | 日記

 昨日(17日)は、それまでの秋晴れが一気に崩れて、雨の一日。

 台風の影響を受けてるようだ。

 それでも、長いこと家でくすぶっていると、よけい体調が悪くなりそう‥。

 幸い、友だちから久々のお誘いがあった。

 私のマンションのすぐ近くのKスポーツセンターの(600円)ダンスパーティに行かないかと。

 咳が治まっていない不安もあったが、日中動いている時は、(夜に比べて)比較的咳の出る頻度が少ない。

 それに、身体全体のダルさは、マシになっている。

 私は雨の中、重い荷物を抱えてKスポーツセンターまで行った。 (Kスポーツセンターまでは歩いて8分)

 

 昨日のダンスパーティは、お天気も影響してか、いつもより大分人が少なかった。

               

 

                     

 

 そりゃ、そうだよね!(笑)

 夕方からは、大阪にも、大雨注意報や雷雨注意報が、出ているんだもの‥。

 それでも、(私を含めて)“ダンスばか”の人たちが、結構集まっている。

 参加者の中には、もうスッカリ顔なじみになった人もかなりいらっしゃる。

 なかなかのダンスを披露してくださるカップルもあり、年齢を重ねてダンスそのものはイマイチだけど、楽しく踊っていらっしゃる方々もある。

 私は、その両方から、「刺激」と「元気」をいただいている。

 

 昨日は、自分の体調を考えて、極力無理をしないように踊った。

 しばらく踊ったら休み、だいぶ休んで又しばらく踊る、というように。

 メンバーチェンジの時も、私は椅子に根を生やして、全く踊らなかった。

 帰りも、いつもより早く‥。

 

 それが功を奏してか、ダンスでもって気管支炎を再び悪くするという事態は、避けることができた。

 よかったあ!!

 

 幸せな気分で床についた私の脚を、それでも何度か、痙攣(吊り)が襲い、私はそれで目が覚めてしまったけれど‥(泣・笑)

 

 でもそれも、今朝はすっかり治まっている。

 咳の方も、出るには出るが、少しずつマシになっているような気がするし‥。

 友だちに誘ってもらい、元気を出して踊ってきて、本当にヨカッタ!

 


外出は、朝の公園行きだけ‥。

2012-10-16 12:51:26 | 日記

 アレルギー性気管支炎がなかなか良くならず、昨日は、再度お医者さんに行ってお薬を貰ってきた。

 身体全体のシンドサはずいぶんマシになっているが、痰の絡んだ咳が一向にとれない。

 まあ、もう少し薬を続けて飲んだら、そのうち治るだろう。(と、期待している。)

 

 というわけで、前からの予定でどうしても止められない外出以外は、今は控えている。

 行楽の秋・芸術の秋まっただ中で、アチコチで花は咲き、美術展は目白押しだというのに‥。

 でも、まずは身体をしっかり治してからと、昨日も今日も、外に出るのは、スーパーへの買い物と、朝の公園行きだけ。

 

 公園には、(前に書いたように)太極拳の練習を再開することになったので、せっかくだからと、昨日も今朝も行ってきた。

 

 今公園には、あまり花が無い。

 それに心配なのは、最近、公園の植物たち全体に、あまり元気がないこと。

 特に、去年見事な花を咲かせて、私を驚かせ喜ばせてくれた「皇帝ダリア」(私は皇帝ダリアの存在を、去年初めて知った)も、一株は完全に枯れ、あ

との一株も、あまり元気がない。

 Hさんが、あれほど一生懸命にお世話してくださっているというのに‥。

 今の状態では、今年はとにかく、花が咲いてくれさえすればイイ!と思うしかないほどの、悲しい状態だ。

 (公園の土に問題があるのか、病害虫が発生しているのか分からないけれど‥)

 

 公園の花ではないが、「金木犀」も、あの後一向に花を見ない‥。

 今日は、すでに16日。

 大阪で、こんなに遅くまで花が一つも開かないなんて考えられない。

 金木犀はやっぱり、私が体調不良で、あまり注意を向けなかった間に、咲き終わってしまっていたのだ。(涙)

 私がベランダでかすかにその香りを感じた朝(確か、11日の朝)に、もしかして、今年最後の花びらが散り、その最後の花びらのわずかな香りが、私

のもとに届けられたのかもしれない。

 そうだとすれば、それはそれで、アリガタイことだけれど‥。

 

 そんなわけで、昨日と今日私が見た、花らしい花と言えば、秋になってむしろキレイに咲いている(市営住宅の)、「チロリアンランプ」と「エンゼルトラ

ンペット」。

                

                   (手前が、チロリアンランプで、その向こうが、エンゼルトランペット)

 

 

 

 ※最後に、2枚のエンゼルトランペットと、道端のエノコログサの写真を載せて、今日の何となく淋しいブログを、終わりにします。

 

      

 

 

                      

 

 

 


残念無念!中止になった「ユンディ・リのリサイタル」

2012-10-14 17:41:44 | 日記

 実は昨日は、元々は「みらく会」の後に、もう一つ予定が入っていた。

 ≪ユンディ・リ ピアノリサイタル≫だ。

             

 

 このチケットは、ずいぶん前にとっていた。

 ユンディ・リは、10年前のショパンコンクールで、若干20歳で優勝し、今や油が乗りきっている、国際的なピアニストだ。

 しかも今回演奏されるはずの曲目が、私の大好きな、ベートーヴェンの三大ピアノソナタ=「月光」「悲愴」「熱情」だったのだ。

 お値段はちょっと高いけど、これを聞き逃す手はないと、苦労してチケットをとり、ずっとずっと楽しみにしていた。

 

 それなのに、尖閣諸島問題で、中国政府から中止の通達が出て、急遽公演は中止になった。

 私はガッカリすると同時に、中国政府のやり方に、怒りと悲しみを感じている。

 政治問題と芸術のことは、切り離して考えてほしい!

 いつの時代も、どこの国でも、芸術にまで政治が介入するのは、絶対許されることではないと思う。

 

 日本好きのユンディ・リさんも、きっと、今回の公演中止を悲しんでおられるに違いない。

 どうかこれからは、せめて芸術やスポーツの世界に、政治の対立が持ち込まれることのありませんように!

 それを強く願いつつ、そう遠くない将来に実現するであろう(と信じたい)ユンディ・リさんの来日公演を、楽しみに待つことにしたいと思っている。

 

 


楽しかった、昨日のお食事会&お喋り♪

2012-10-14 16:59:28 | 日記

 昨日は、私が以前働いていた職場の食事会(「みらく会」)の日だった。

 

 でもその話にいく前に、昨日の朝の公園行きのことをちょっとだけ書いておきたい。

 と言うのは、長らく途絶えていた朝の公園での太極拳を、昨日から再開することになっていたから。

 一昨日友だちから、そういう連絡が入っていた。

 私は、最近また風邪をぶり返して、痰の絡まった咳がシキリに出るのでどうしようかと迷ったが、久しぶりに太極拳もしたいし、太極拳の友だちにも会

いたいしで、マスクをして出掛けることにした。

 今までどおり、6時半からラジオ体操。

 その後太極拳をする人が残って、「簡化24式」(太極拳では一番簡単で一番普及しているもの)を、3回繰り返して練習する。

 一番簡単なやつと言っても、私はなにしろ、春頃から全くやっていない。

 バランスが悪くて、脚を上げるところなどでは、フラフラした。

 でも、身体を動かすのは、やっぱり気持ちがいい!

 練習を終わって、久しぶりにお会いした友だちとお喋りしながら、いつもの道と違う道を通って帰った。

 大阪では結構有名なインド料理のお店「カンテグランデ」の前を通ったので、ちょっと写真を撮った。

 このお店の玄関は、春などは花がいっぱいでとてもきれいなのだが、昨日はそれほどでもなかったけれど‥。

               

 

 そこから友だちと別れて一人で帰る途中、「タチカワブラインド」(会社)の建物の壁のガラスに、青空と雲が爽やかな感じで映っていた。

                 

 

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 今回の「みらく会」は、堂島ホテルの7階にある「花鳥(はなどり)」というお店での会席料理。

 私は堂島ホテルに入るのは、今回が初めてだった。 もちろん「花鳥」も。 

           

 

 みらく会は、先輩に当たる方(男性)が発案・お世話してくださって、年2回(春と秋に)行われている。

 だいぶ前から開かれてているようだが、私が参加しだしたのは、つい最近で、昨日で3回目。

 昨日は、いろんな事情で参加者が少なく、私を含めてたったの6人(男性2人、女性4人)だった。

 ちょっと寂しくはあったが、でも、いい点もあった。

 人数が多いと、近くに座った人としかお喋りできないけれど、昨日は、6人で共通のお喋りができて、大いに盛り上がった。

 大先輩の90歳ちかくになられる方(女性)の、シャキッとした姿勢と生き方には、ずいぶん励まされ勇気をいただいた。

 十数年もご主人の看護をしながら生活されている80歳ちかくの女性の方にも、そんな苦労を感じさせない伸びやかさがあって、素敵だと思った。

 私の後輩に当たる人たち(昨日は2人だった)も、それぞれに苦労はありながらも、がんばっておられる。

 

 とにかく、昔一緒に苦労を分かち合った仲間というのは、今でも遠慮なく、本音で語り合うことができる。

 本当に楽しい食事会だった。

 これからも、都合のつく限り参加したいと思っている。

 

 お店の中では写真が撮りにくかったので、帰り際に、お店の外に造られたお庭だけ一応撮っておいた。

 特に変わったお庭でもないけれど‥。