その日の夕食は、やはり高校時代の友人のTさんとYさんも加わって、4人で海辺にあるダイニング・カフェ『柿の木』でとることになった。
お店の中に飾られた、色鮮やかな貝殻
『柿の木』のある浜辺は、前回の大谷・大浜海岸よりずっと西の、外海に面している所なので、海はそれなりに波立っていた。
私たちは食事をしながら近況をそれとなく語り合い、楽しい時間はアッという間に過ぎていった。
翌日・22日、お墓参りの日。
いつものように、ホテルのレストランで朝食(バイキング)を食べる。
台風の影響で山口線の列車が不通になる可能性も見越して、全ての予定を早めることになった。
9時過ぎにホテルの下で姉家族の車に拾ってもらい、まずN家のお墓にお参りし、その後もう一人の姉も合流して、我が家のお墓へと
向かった。
我が家のお墓は、祖父が暮らしていた山奥に建てられている。
お墓に着くと、私たちはお墓の掃除を簡単に済ませお花を飾って、それぞれお参りをした。
私以外の5人は、お盆にもお墓参りをしているが、私は1年ぶりのお墓参りだ。
このお墓に入っている、両親と長兄のことを心に浮かべつつ、手を合わせた。
お墓参りのあとは、長姉のおごりで、いつもみんなで昼食をとることになっているが、ちょっと目先を変えようと予約してくれたお店が、
なんと前日夕食をとった『柿の木』だった。
『柿の木』に着くと、海は台風の接近もあって、波がより高くなっていた。 (でも、お墓参りのときからずっと、雨に降られなかったのは幸
いだった。)
お店の中の様子と食事。
JR山口線の特急「おき」は、益田駅発、1時24分だ。
お墓参りに行く前駅に寄って、「おき」の運行は大丈夫か確かめたが、午後にならなければ分からない、ということだった。
そこで、食後のコーヒーをいただいたあと、すぐに益田駅に向かってもらった。
駅に着くと、「おき」は運良く予定の時間どおり運行しているとのこと。
そこで、「おき」とそれに接続する新幹線の指定券を取ってもらい、姉たちに送られて車中の人となった。
(後で分かったことだが、私が乗った「おき」より後の列車は、警報が出て運行が見合されたとのこと。ラッキーだった。)
それでも、「おき」に乗った辺りから雨が激しくなってきた。
私は面白半分に、雨が激しく打ちつける車窓の様子をカメラに収めた。
山口線から新幹線に乗り換えてしばらくはまだ雨が降っていたが、大阪近くになるとすっかり上がった。
(下の写真は、大阪が近くなった新幹線の中から撮ったものです。)
こうして、一泊二日の強行軍のお墓参りは、無事終わった。
帰省中お世話になった姉たちとその家族、高校時代の友人たちに、感謝です。