僕に言われても困るけど(^^;; なのですが、、、
昨日、自死問題に取り組む知人から怒り混じりの声で電話がありました。
地元紙のくらし面に掲載された“心の病”キャンペーンとも言える二つの記事について、これじゃあ、患者を精神医療につなぎとめるだけじゃないか、という趣旨だったと思います。
ストレスチェックの義務化って?
記事を読んでみると、普通の人は何の違和感や問題も感じることなく、なるほど!そうかと読み終わる記事ですが、少し精神医療のことを聞きかじった者にとっては、こういう形でうつ病への薬処方のハードルがまた一段と下がり、発症防止とうたいながら、結局は原因への対処をあいまいにしたまま、精神医療につなげるだけじゃないかとの怒りにも似た思いがこみ上げてきました。
医者や薬が病気を治すのではなく、本人の治癒力によることや、うつ病は原因を取り除かないと完治しないことは当たり前のことなのに、安易に医者や薬につなげようとするストレスチェックの義務化って?と思う僕は変ですかねえ。
SSRIは夢の薬?
「高齢者うつの治し方」との記事では、SSRIと言われる薬が夢の新薬に近いように書かれていますが、この薬の認可は、「うつ病は心の風邪」キャンペーンと相まって、製薬業界がどれだけ潤ったか。
北里大学精神科学主任教授の宮岡先生はじめ、多くの心ある精神科医はうつに薬は不要と断言しています。
SSRI薬の一つ、パキシルの医薬品添付文書を見ると自殺という文字が23回出てきますが、冒頭の警告は厚労省が書き加えさせたものですし、薬の副作用(作用?)について患者と家族に説明するよう求めています。しかし、添付文書通りに取り組む医療機関は、あってもごく少数かもしれません。
また、「暴走するクスリ?」という本には、メタアナリシスでは、SSRIとプラセボの優位差はほとんど認められていないと書かれています。
自死者の7割は精神医療にかかっていたとの調査結果もあります。
薬に殺されたと思っている遺族に何人も出合いましたし、医療機関と係争中の遺族も数多くいます。
それなのに、何でこんな記事が? またぞろ、悲しむ遺族を増やすだけじゃないか、これ以上悲しむ人を増やしたくないって、絞り出すような思いが僕への電話だったはずです。