憧れだった三砂ちづるさんにお会いしてきました!
津田塾の教授なんですが、たまたま数年前に手に取った「女子学生、渡辺京二に会いに行く」でとても共感したんですね。
渡辺京二は、日本人論の原点とも言われる「逝きし世の面影」などを世に出している思想家なんですが、三砂ゼミの女子学生が6人?渡辺京二を訪ね、自分の卒論を開陳し、その卒論について渡辺京二と議論をした記録がその本。
その中で、三砂さんが卒論のテーマを決めるのをとことん引っ張る、って仰ってたんです。
これ凄い!って思いました。
だから?来た学生のうち一人だったか二人だったか、渡辺京二にそのテーマはあなたの一生のテーマだねと言わせた。
テーマって、絞って広げ、絞って広げる作業を重ねると素晴らしく深いものになるし、テーマが決まった時にはストーリーはほぼ出来ていることになるだろうと思います。
安易な妥協をせずに、自らの体験を通してそのことを学生に教える、見事だなあと。
三砂先生は、「オニババ化する女たち」などでもつとに有名ですが、愛着の問題の調査を進める中で改めて何冊かの本を読み、身体論や出産にかかる保健衛生など、とても共感したものでした。
昨年末、東京のとても個性的な本屋さんから「相似象」を取り寄せたんですが、同封されていたチラシに三砂先生と島唄のユニット“寿”のナビィさんのトークの案内があり、すぐに電話しました。
テーマは、「女たちのその後~年をとること、自由でいること」、2年前からジャワに住みついているというナビィさんもメチャはじけた方で、いつになっても止まらない感じ。
お二人の赤裸々な体験等も語られ、最後は「自己憐憫、罪悪感と戦い続けよう」という閉めだったのですが、僕は戦うのではなく、楽しむ方が良いなあと。
僕も当然、「自己憐憫、罪悪感」がないと言えば嘘になるんですが、そこも含めて包摂し、楽しむ生き方をしたいと思うようになり、僕の人生は大きく変わってきたかなあと思っています。
それはそれとして、とても素晴らしいあっという間の2時間、感謝!感謝!でした。
その前、少し時間があったので、これも楽しみにしていた上野の科学博物館で開催されている「南方熊楠展」に行ってきました。
これも書きたいことがあるんですが、改めてかな?