取りあえず、大学行かなくたって良いと思える価値観を持て、そう思える社会を作りたいなあ。
今朝、ネットを開いたら「奨学金破産、過去5年で1万5千人 親子連鎖広がる」という記事。
最低の奨学金から貯金、片や奨学金破産
何年になるでしょうか、今まで出会った中で最高に目が輝やいていたと思える島大生がいました。
島根の中山間地域出身で、よさこいをやっていた彼は、自分での返済を前提にして何段階かある中で一番少ない月5万円の奨学金を借りていました。
片親の彼は、授業料だけは親に出してもらっていましたが、バイトもせずに3万円の家賃を払い、残りの中から貯金までしていました。
僕は、よく学生を誘い、人生経験を積めるであろうツアーをしていましたが、そんな彼にそのツアーの声をかけると、おうむ返しに参加するという返事が来たものでした。
奨学金を借りる際、皆それなりに覚悟をして借りたんだろうと思いますが、奨学金の返済が出来なくなって毎年3,000人もの若者が自己破産をする社会。
日本育英会から改組した独立行政法人に組織が変わったことも要因の一つになっているかもしれませんが、選択肢がないわけではないので、自己責任論があっても当然だろうと思います。
職人って、かっこいいと思うけど
以前、ドイツのマイスター制度に則って、放浪の旅をしながら大工さんの技術を磨く若者のドキュメンタリー番組を見たことがあります。
僕は、元々住宅中心の建築業界にいましたが、今では、業界も様変わりし、ハウスメーカー全盛で技術を持った職人がどんどん少なくなり、伝統技術の継承が心配でなりません。
かれこれ20年になるでしょうか?島根県の職業訓練校に伝統建築を学ぶ学科が設置されたことがありましたが、数年で廃科の憂き目にあいました。
なぜ、職人を目指す若者が減ってきたのか?
なぜ、一旦社会に出てから改めて学び直そうとする若者が少ないのか?
僕は、職人って、とてもかっこいいと思うし、とてもクリエイティブな仕事だと思うのですが、、、
大学を中退した僕が言うのもおかしいけど、社会人から学び直している人って根性ありますよね。