阻喪をしてしまった。玄関を入ったまでは我慢ができたがそこから中廊下を伝ってトイレに行くまでにすでにお尻が開門をしてしまった。冷たいビールを飲み過ぎて腹が冷えたのだろう。親切な歌人仲間に我が家まで送ってもらっている最中に腹痛が起こった。だが怺えた。辛抱するしかなかった。苦痛の顔をして、声はまったく普通に出して、運転をしてくれる人と普通に会話をしながら、必死で耐えた。車を降りて、安堵した。堰が切れた。下着を汚してしまった。こういう事件が起きるとものすごく老化してしまう。プライドが一気に崩れてしまうのだ。
ブログでは仏教臭い題材を引っ張り出して来て、そんなこんな偉そうなことを言ったり書いたりしているが、実はおとぼけさん。内実が伴わない。俗中の俗人。愚昧の愚昧。軽軽薄薄して浮遊するさまは、まるで春の空の霞のよう。
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庭に姫林檎が咲き出しました。草丈２ｍくらいかな。やや赤みが強い薄桃色の花がぽちぽち。サクランボくらいの赤い実が実ります。こっちの方がうんと誠実。
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孫が来ています。空港まで迎えに行きました。小学４年生の男の子と１年生の女の子の二人。降りてくる時刻に間に合いようにと行ったのですが、もとあった最も近い駐車場が取り壊されていて、奥の奥にある立体駐車場まで行ってやっと駐車ができました。というわけで出口のところで１０分も待たせた格好になりました。心細い思いをさせました。夜はわたしの布団を真ん中にして布団を３列にし、川の字になってやすみました。３人それぞれがお伽噺を作成して聞かせることになりました。それが終わると一つの物語を３人がリレー形式で紡いでいきました。今日は朝一番でおばあちゃんとドラえもんの漫画映画を見に映画館へ行っています。女の子はおじいちゃんと雑草取りをすると言いますから、午後からそれをする予定です。男の子は小型耕耘機を動かして畑を耕したいと言っています。田舎暮らしを体験です。
歌人の仲間が今日は多布施川の川沿いで夜桜の花見をします。お誘いを受けました。行かざあなるまい、というところです。みんなとっても個性的で魅力的です。寛容寛大です。わたしをも受け入れてくれます。そろいもそろってすこぶる博学博識なので、宇宙人的で、奇っ怪でもあります。ここへ来るとわたしは置いてけぼりを受けます。仲間と言ってもわたしはこの会に属していませんから、飛び入りです。会費も払ってはいませんから、お忍びというところです。属すと役割分担という束縛を受けます。わたしは高級な彼らの分担なんかできません。これまで参加した花見の会では作歌はありませんでしたが、話の中でときおり万葉や古今、新古今などの名歌が飛び交います。現代の有名歌人たちの秀逸の作品も覗きます。わたしは怠け者。努力拒否症。ちっとも諳んじていないので壺中桟敷になります。李白のように酒を愛する人たちでもあります。ここでわたしが末席合流をします。桜はまだ３分咲きくらいでしょう。夜桜は花冷えをします。早々においとまをせねばなりますまい。
奇っ怪な宇宙人なりと囃しをればいよいよ募る奇人奇っ怪
李白らの花見の宴は春宵の月の盃にて飲むべかりけむ
汝（なれ）李白われも李白とうちとけて花冠の盃をかわせ おのおの
おはようございます。午前６時。うっすらと空が明るくなってきました。さあ、今日の活動開始です。といっても、活動は今日の大空が始めます。大空は頭脳を持つ生命体です。意識も働いています。眼も耳も口も鼻も触手もあります。そおら、胸のところで小鳥を鳴かせだしました。一日、わたしはこれを観察して楽しむことにします。大空が頭脳を持っていただなんて知らなかったなあと言う人がいるかもしれません。彼はなかなかの賢者です。明るくしていることがとっても重要なことだということを知っていてこれを実行しています。実行できるのが賢者のなによりの証明です。
