<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

さみしい いるべきはずの誰もいない

2016年05月23日 19時47分01秒 | Weblog

さみしい。人が恋しい? 

さみしい。自分がいかにも頼りない?

さみしい。いるべきはずの誰もいない。影もない。だから?

さみしい。夜になって時間が音を立てなくなったから?

さみしい。指が触れるものをほしがっているから?

さみしい。なにもかもがもうすぐ終わりを迎えるから?

さみしい。充足感が嘘だと分かってしまったの?

さみしい。あれこれ言い聞かせても納得が出来ていないから?

さみしい。打つ手が見当たらない。

さみしい。たぶん、神さまがひょっこり下りてこられたにしてもいまはさみしいのだ。

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闇だけになった

2016年05月23日 19時32分18秒 | Weblog

闇が覆い尽くそうとしている。大地は已にうっすらの闇になった。空がこれを追いかける。一日が終わったのだ。

さぶろうは午前中ダウンした。7時に外に出て丸莢オクラ苗を植えたまではよかった。それから牛糞をトマト、ズッキーニ、ジャガ芋に施肥して回った。それから9時半まで草取りをした。日陰に入って。でも、異常を訴えた。力が出ない。豆腐のように蒟蒻のように体が姿勢を保てなくなった。家の中に入って、溜息をつきながら、裸になって冷水タオルで全身を拭き上げた。ひんやりした。生き返ってと思ったけど、食欲が湧かない。せっかくの丼も4分の1で箸を置いてしまった。たぶん、熱中症にかかったんだろう。目を閉じて横になっていたが、疲労感が増していくだけだった。ふうふう息をついた。15時まで寝入った。寝入っても疲労感が目を覚ましていた。

闇が大地も大空も家も木々もすっかり覆い尽くしてしまった。闇だけになった。さぶろうはかろうじて夕食を食べることが出来た。でもご飯は喉を通らなかった。

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蛙さんがげこげこげこ

2016年05月23日 19時20分52秒 | Weblog

蛙さんがげこげこげこと鳴いている。斉唱をしている。え。明日は雨? じゃないよね。降りそうにはしていない。でも、降ってくれた方がいい。土がからからに乾いている。夕方、水撒きをしたのだけど、限られている。水撒きをしている間に、腕を数匹の蚊に食われてしまった。老爺の血なんておいしくないだろうに。気がついたときにぱちんぱちんと叩いた。蚊取り線香をつけるのをおっくうがってしまった。

蛙さんがげこげこげこ。人間だけが生きて暮らしているのじゃない。ここは蛙さんも生きているところである。夕方を分け合う。さみしくなくていい。

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忙しい忙しい

2016年05月23日 10時07分06秒 | Weblog

朝7時に畑に出た。気温が見る見る内に上昇してとても日差しの中にはおれなくなった。なるだけ日陰の部分を選んだが、そうばかりはいかない。ともかく9時半まで作業を続けた。深い穴を掘り牛糞を施肥し、丸莢オクラ15株を植え終わった。それから大きく育って来た唐黍とズッキーニ、ジャガイモ、トマトに追肥をした。ここでばててしまった。へとへと。体力が付いてこない。無理をするこたあないのだ。引き上げて来た。汗を掻いているので、シャワーを浴びた。さっぱりした。体力が回復するまで横になってみた。後は夕方だ。日が落ちたら再挑戦をしよう。その間に園芸店に行って牛糞を追加購入しておこう。殺虫剤オルトランも。忙しい忙しい。

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僕はデートを申し込む

2016年05月23日 05時28分49秒 | Weblog

僕はデートを申し込む。彼女がすっと手をのばす。瞳がにこやかに僕を受け入れている。オーケーなのだな。たおやかな白い手だ。ノースリーブの腕にはジャスミンの匂いがしている。何処へ行こうか。彼女は海の方角を指さす。僕たちになった僕たちは、車に乗り込む。丘の上に来るとそこからは青い海が、入道雲のように膨れあがる。僕たちは息を呑む。車が止まる。そして初めてのキスをする。甘くておいしいキスだ。でもそこでおしまいになる。彼女は夏風。風のスピリット。窓からすっと空へ抜けてしまった。デートはほんのしばらくだった。それからの僕は白い砂浜へ出てひとりになった。

 

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お化粧も終わっている

2016年05月23日 05時22分26秒 | Weblog

僕はうずうずしている。誘うからだ。朝が僕を誘うからだ。明けたばっかりなのに、もう身繕いを終わっている。お化粧も終わっている。だからわたしを見て見てという誘いなのだ。今日は新しく青いワンピースだ。首にはネックレス。午前5時半のサファイアだ。

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肢体をかがやかせてみせる 美しく妖しく

2016年05月23日 05時10分59秒 | Weblog

夏時間の午前5時。朝焼けの雲がたなびいている。筋雲が赤く染まっている。背後に回っている空は水色をして、曙光を際立たせる。僕は窓を開けてこれを眺めている。そしてここに僕がいることが信じられなくなっている。信じられなくなった僕へ、朝焼けの雲がなおも美しく妖しく、肢体をかがやかせてみせる。

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大きな意思と深い愛情に低頭する

2016年05月23日 04時59分07秒 | Weblog

夜という静かな時が来る。僕に来る。僕は眠る。長く長く眠る。するとどうだ、あんなに疲れていた僕が、すっかり元気になっている。なあんだ、ひたすら僕を元気にするためだったんだ。夜が来るというのは。夜があんなに静かになるというのは。

僕は目覚める。明るい朝になっている。眠りから目覚める。爽快になっている。眠らなかったら目覚めるということもなかったんだ。僕を目覚めさせて、元気にしてくれて、その上で爽快にさせた夜と朝の、大きな意思と深い愛情に、僕は低頭する。

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そのときにはそれにまかせていよう

2016年05月23日 04時41分47秒 | Weblog

真夜中、さぶろうがさぶろうに言い聞かせている。

詩「山々」

くるしみを/引き受けていることには/ちゃんとした意味がある/ちゃんとした意味があるから/そうしているのだ/やがて満ち潮になって来る/意味の波が/岸辺に寄せて寄せて来る/ひたひたと静かに静かに/でもそれがいつか引き潮になるときが来る/くるしみが引いていく/そのときにはそれにまかせていよう/沖合に出て/そこから岸辺を見ていよう/月光に山々が照らされているのを/ほっかり見ていよう/以前見たときよりはうんと高くなった己という山々を

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