午前中と午後と一日に2度も下着と半袖シャツを着替えなければならなくなった。外に出て畑作業をしているともう汗でびっしょり。そんなに重労働をしているわけでもないのに、こうなる。麦藁帽を被って日射しを避けているのに、汗が頬を垂れてくる。目に入ってくる。何が何でもしなければならないこともない。一休憩を入れてシャワーを浴びるか、濡らしたタオルで全身を拭き上げる。洗濯物がどんさりになって申し訳ない。お風呂に入るときにまた着替えるから、都合3回にもなってしまう。でもでも、爽快感も3度ある。これはいい。3度生き返った感じがするからだ。
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また外気が呼んでいる。大空が誘っている。家の中になんか居ないで出てお出でよ、と手招いている。(これが美女だったら、どうなっただろう? あり得ないか。うん、その通り、あり得ないなあ)日がそろそろ翳って来た。影が畑を延びてきた。さ、また外に出よう。外に出ると次に何をしなければならないかが自然と読み取れる。
1つ、新しく買って来た珍しい南瓜苗を植えに行く。2つ、昨日植えた南瓜苗に水をやる。3つ、これに虫除けのビニールキャップを被せてやる。4つ、里芋の赤目大吉を畝に埋めてやる。5つ、プランターで発芽してきた隠元豆に牛糞を置いてやる。6つ、発芽してきた落花生を畑に移植する。7つ、丹波小豆の種蒔きをする。
・・・さて、日没までに何処まで捗るだろうか。老爺のすることは遅遅としているから。